2019年 F1メキシコGP決勝レースのオープニングラップシーン
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動画:F1メキシコGP《決勝》ハイライト / 混沌のオープニングラップ、勝敗分けたタイヤ戦略

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フォーミュラ1公式Youtubeアカウントが、2019年F1ロシアGP決勝レースのピックアップシーンを6分46秒にまとめたハイライト動画を公開した。1時間36分に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた71周のレースでは、メルセデスが戦況にもとづいて的確冷静に戦略を判断。苦手とするコースで2台揃って表彰台に上がった。

F1メキシコGP 決勝ダイジェスト

注目のオープニングラップでは、誰もがグリップレベルが低いコンディションに苦しみ、そこかしこで軽い接触事故が発生した。3連覇の期待がかかるマックス・フェルスタッペン(Red Bull)はルイス・ハミルトン(Mercedes)と接触。フェルスタッペンは9番手にまで後退し、その後、4周目には今度はバルテリ・ボッタス(Mercedes)とコンタクトして、タイヤをパンクさせてしまい最後尾にまで転落した。

観衆が一際大声援を送ったのは、地元出身のセルジオ・ペレス(Racing Point)だ。特に、終盤のダニエル・リカルド(Renault)との”レスト・オブ・ザ・ベスト”7位を巡る攻防戦は激しく、ファンは手に汗握るレースを楽しんだ。

13周目には、ランド・ノリス(McLaren)が左フロントホイールの取付ミスのために大幅にタイムをロス。アンセーフリリースのペナルティを科される可能性もあったが、スチュワードは「危険な状態を作り出したか否か判断出来ない」として、お咎めなしとした。

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、前日まで患っていた胃腸不良からほぼ回復。36周目には、レッドブルジュニアの先輩、カルロス・サインツ(McLaren)との激しいバトルを披露するなど、ポイント獲得に向けて意欲的な走りを見せた。

勝敗を分けたのはピット戦略。トラックポジションを重視したハードタイヤによる1ストッパーに叶うストラテジーはなく、2ストップを選んだフェラーリとレッドブル・ホンダ勢がメルセデスに敗れ去る構図となった。

2019年 F1メキシコGP決勝レースのオープニングラップシーン

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