F1メキシコGP決勝レースを2位表彰台で終えたスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは「そんなに誤ったレースをしたわけじゃない。単純に、ハードタイヤの保ちを見誤っただけ」と述べ、チームが取ったストラテジーに理解を示した。

ライバルのルイス・ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールは、レースの早い段階でピットイン。ハミルトンがレース終盤にデグラデーションで失速すると予想したマラネロは、ベッテルの第一スティントを可能な限り伸ばす戦略に出た。

チームはレース周回数の半分を消化した37周目にピットイン。ハードタイヤを装着してチェッカーフラッグまで走り続けたが、ハミルトンがタイヤに苦労することはなく、アンダーカットによって失ったポジションを取り返す事は出来なかった。

マッティア・ビノット代表はレース後「戦略に関して言うと、今日は後続車両がギャンブルに出て、かなり早い段階で1ストップを選択した。これは、先頭を走っていない者だからこそ出来たストラテジーだった」と語った。

戦略を擁護「ハードタイヤの保ちを見誤っただけ」

セバスチャン・ベッテル決勝: 2位, グリッド: 2番手

僕らは今日、そんなに誤ったレースをしたわけじゃない。単純に、ハードタイヤの保ちを見誤っただけさ。ルイス（ハミルトン）はリスクを取って早い段階でピットインし、それが報われたってことだ。

僕らはチーム内で戦略を2つに分けた。シャルル（ルクレール）が2ストップで、僕が1ストップだ。リザルトを見れば、どちらのストラテジーも悪くなかったって事がわかる。金曜日はかなりグレイニングが出ていたけど、今日はそんな事もなく、これが鍵を握る事になった。リスクを取った人間がアドバンテージを得たんだ。

当然、この結果に喜ぶことはできない。チームとしてフロントローからスタートした以上、目指すは優勝だからね。レース終盤（ハミルトンに追いつき接近した際）には十分なスピードがなく、仕掛ける事は出来なかった。ルイス（ハミルトン）とバルテリ（ボッタス）にとっては全てが完璧な展開だったけど、僕らは若干ツイてなかった。たぶんね。

2019年F1第18戦メキシコグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算83勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル、3位はバルテリ・ボッタスという結果となった。

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