2022年F1第20戦メキシコGP土曜3回目のフリー走行がメキシコシティ現地10月29日に行われ、メルセデスが予選を前にタイムシートの最上部を独占した。

ジョージ・ラッセルが1分18秒399の全体ベストを記録。0.144秒遅れの2番手にルイス・ハミルトンが続いた。エルマノス・ロドリゲス・サーキットは標高が高く、ドラッグ過多なW13の弱点が露呈しにくい。

グランプリ2日目を迎えた現地メキシコシティは晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温20℃、路面38℃のドライコンディションでスタートした。路面温度は最終的に45℃近くにまで上昇した。

コンマ5秒遅れの3番手にはマックス・フェルスタッペンが続いた。開始30分を前にようやくコースインすると、序盤の縁石に手こずりながらも、いきなり暫定トップを記録。ただ、2セット目に履き替えた後もまとめ切れず「また同じ問題が起きた」と無線で伝えるなど、今ひとつ調子が上がらない様子を見せた。

チームメイトのセルジオ・ペレスは5番手。レッドブル勢はタイヤのウォームアップに苦労していたようで、2台ともがブレーキング時のロックアップに苦戦していた。

レッドブルに割って入る4番手につけたのはシャルル・ルクレール（フェラーリ）。アンダーステアに苦しみトップからコンマ7秒遅れたが、燃料は重めだったようだ。前日のクラッシュにも関わらず、パワーユニットやギアボックス交換は行わなかった。

”ベスト・オブ・ザ・レスト”の7番手はランド・ノリス（マクラーレン）。これにバルテリ・ボッタス（アルファロメオ）、角田裕毅（アルファタウリ）、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）が続いた。

引退を間近に控えて調子を上げてきたセバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）は19番手と下位に沈んだ。無線を通して「ショッキングだよ」と嘆き、チームからブレーキの事か？と問われると「クルマ全体の話だ」と返した。

来季に向けて去就未定のミック・シューマッハ（ハース）はラップ中盤のターン11でスピンを喫した。前日のルクレールとは異なり壁への衝突は避けられたが、タイヤに酷いフラットスポットを負った。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1メキシコグランプリ公式予選は、日本時間10月29日(土)29時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットにて行われる。

2022年F1第20戦メキシコGPフリー走行3（FP3）リザルト

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