2022年シーズンのFIA-F1世界選手権20戦メキシコGPの公式予選が10月29日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が今季6回目のポールポジションを獲得した。

2番手はジョージ・ラッセル（メルセデス）。トラックリミットにより最終ラップが抹消されたものの、チームメイトのルイス・ハミルトンを1000分の5秒差で抑え切ってフロントローを維持した。

メルセデスは最終プラクティスで1-2を獲得。予選でもQ1、Q2ともにハミルトンが最速を刻んだが、最終Q3ではフェルスタッペンが戦いの次元を引き上げ、後続に0.304秒差をつけた。

母国の英雄、セルジオ・ペレス（レッドブル）は奮闘及ばず4番手に甘んじた。2番手ラッセルとは1000分の49秒という僅差だった。4番グリッドは2年連続。スリップを使ってのターン1での逆転が可能なだけに、決勝のオープニングラップが注目される。

フェラーリ勢はポール争いの蚊帳の外に置かれ、コンマ5秒遅れの大敗を喫した。カルロス・サインツとシャルル・ルクレールは5番手と7番手に留まり、バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）に間を割って入られる始末だった。ボッタスの6番手はまぐれではない。Q1は4番手、Q2は6番手で突破を果たした。

熾烈なコンストラクター4位争いを繰り広げるマクラーレンは、ランド・ノリスが8番手を刻んでアルピーヌ勢を上回った。フェルナンド・アロンソは9番手、エステバン・オコンは10番手という結果だった。

Q3進出が期待されたアルファタウリ勢は角田裕毅が13番手、ピエール・ガスリーが14番手と、ターゲットには届かなかった。

予選Q1：ベッテル、シューマッハと仲良く同タイム

FP3に引き続き現地メキシコシティは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温25℃、路面49℃、湿度34℃、気圧782hPaのドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリはハード（白色）にC2、ミディアム（黄色）にC3、ソフト（赤色）にC4コンパウンドを持ち込んだ。

セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）とミック・シューマッハ（ハース）は全くの同タイムをマークした。

先にラップを終えたシューマッハが前のポジションを手にしたが、0.126秒差で僚友ケビン・マグヌッセンがQ2最後の進出枠を手にした。ただ6基目のICE（内燃エンジン）投入で5グリッド降格を受けるため、グリッドはシューマッハの方が上となる。

予選Q2：アルファタウリW敗退

最速ハミルトンから5番手ペレスまでは僅か1000分の63秒という接戦だった。

角田裕毅は10番手アロンソに0.317秒及ばず敗退。コースへと送り出された場所が悪かったと不満を漏らした。ガスリーはチームメイトに1000分の83秒及ばず14番手に終わった。

ボッタスが6番手でQ3進出を果たした一方、周冠宇はチームメイトにコンマ7秒遅れの12番手に留まった。

2022年F1メキシコGPの決勝レースは日本時間10月30日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。

2022年F1第20戦メキシコGP予選リザルト

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