シーズン20戦目となる2022年F1世界選手権メキシコGPが10月28日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開幕を迎え、日本時間27時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは1分20秒707を刻んだカルロス・サインツ。1000分の46秒差で僚友シャルル・ルクレールが続いた事でフェラーリが1-2体制を築いた。ルクレールは早々にパンクに見舞われる不運があった。

レッドブル勢は母国凱旋のセルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンが共に、0.120秒差の3・4番手に続く結果となった。フェルスタッペンは2度に渡って車体のコントロールを失う場面があった。

標高約2285mの高地に位置するエルマノス・ロドリゲスは海抜0m地点と比較して22%も空気が薄く、その分だけダウンフォースが失われるためエアログリップが低下する。

現地メキシコシティは晴天に恵まれ、セッションは気温25℃、路面温度47℃のドライコンディションでスタートした。開始前には2021年のコストキャップ違反を巡り、レッドブルとアストンマーチンがABAを締結したとの発表が行われた。

メカニカルトラブルが多発し、セッション中は2度に渡って赤旗が振られた。

ケビン・マグヌッセンの代わりにハースVF-22をドライブしたピエトロ・フィッティパルディはチームからの指示に従ってターン3出口にクルマを停めた。ターボ及びMGU-Kのトラブルが疑われるとの事で降格ペナルティが懸念される。

また、角田裕毅の代役としてアルファタウリAT03をドライブしたリアム・ローソンは、5名のヤングドライバーの中での最上位となる16番手を刻んだものの、こちらも最終盤にコース上での停車を強いられ、赤旗中断のままセッションは終了した。左フロントブレーキから出火し、スタジアムセクションには白煙が舞い上がった。

アルピーヌ育成傘下のジャック・ドゥーハンはエステバン・オコンのクルマを借りて周回を重ねたが、パワーユニットに関してデータ上で異常が確認されたために、途中でセッションを切り上げざるを得なかった。

アルファロメオの周冠宇もトラブルに見舞われ、ピットレーン出口付近に停車した事で走行時間を失った。

他の2名の若手はスムーズな60分間を過ごした。2023年にウィリアムズからデビューする予定のローガン・サージェントはアレックス・アルボンのクルマを駆り17番手、メルセデスでの最後の走行となったニック・デ・フリースは18番手でヘルメットを脱いだ。

2022年F1第20戦メキシコグランプリ2回目のフリー走行は日本時間10月28日(金)30時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第20戦メキシコGPフリー走行1（FP1）リザルト

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