動画と写真で見るマクラーレン2021年型マシン「MCL35M」のシェイクダウン
マクラーレンは2月16日(火)、ダニエル・リカルドとランド・ノリスを伴い、英国シルバーストン・サーキットに2021年型F1マシン「MCL35M」を持ち込み初の実地走行を行った。
コスト削減の一環としてレギュレーションは厳しいテスト制限を設けているが、プロモーション目的であれば年間2回を上限として現行マシンでの走行が許可されている。これは俗に「フィルミングデー」と呼ばれる。
生憎のウェットコンディションの中、まずはノリスがシェイクダウンを実施。その後ステアリングはダニエル・リカルドに引き継がれた。
「MCL35M」に搭載されるのは前年までのルノーではなくメルセデス。スリーポインテッドスターのエンジンを積むのは2014年の「MP4-29」以来の事となる。
気になるクルマの出来だが、ランド・ノリス曰く「当日は雨に加えて風も強く、評価するには難しい」との事。メルセデスエンジンはサウンドもフィーリングもルノーとは異ると付け加えた。
なおチームはシェイクダウンに先立ってMCL35Mのスタジオフォトを公開しているが、あれは「お披露目用」であり、実車の走行映像を確認する限り特にバージボード周りの大きな違いが目につく。
パワーユニットに切り替えに際してはギアボックスのベルハウジング、冷却系、電装系など多くの再設計が必要となる。割り当てられた開発トークンの全ては、PUの載せ替えに費やされた。
他方、PUを切り替えないライバルチームが純粋にパフォーマンスを追求できる事を考えると、V6時代最強の称号を持つメルセデスへの載せ替えがこれを上回るアドバンテージをもたらすのかどうかが注目される。