メディア対応するメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、2019年F1メキシコGPにてcopyright Daimler AG

ルイス・ハミルトン、1892年創業の同名の腕時計ブランドを相手取った商標登録無効審判で敗れる

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7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが、1892年創業の高級腕時計ブランド「HAMILTON」を所有するハミルトン・インターナショナル社を相手取った商標登録無効審判で敗れた。

ハミルトン・インターナショナル社は2014年11月25日、広範な商品群を対象として「HAMILTON」という名称の商標登録を出願。審査を経て、欧州連合知的財産庁(EUIPO)は2015年5月5日にこれを欧州連合商標(EUTM)に登録した。

これに対しルイス・ハミルトンの知的財産権を管理する法人「44IP Limited」が2017年11月29日、欧州連合商標規則に規定の「悪意ある登録」「公序良俗に反する競合標章の登録」を根拠として取消請求を行った。

以降3年に渡って法廷闘争が繰り広げられてきたが、2020年10月20日に行われた第4回目となる不服審査会においてEUIPOは「争われている商標は『LEWIS HAMILTON』ではなく『HAMILTON』という一語のみで、これは英語圏では一般的な名字であり、また、取消申請人自身が認める通り、争点となっている商標『HAMILTON』は1892年から使用されており、商標権者側の悪意は認められない」などとして、「44IP Limited」の訴えを棄却した。

ルイス・ハミルトンのカーナンバーにちなんで名付けられた「44IP Limited」は2017年にも注目を集めた事がある。遡ること3年前の11月、国際調査報道ジャーナリスト連合が公開した所謂「パラダイス文書」によって、ハミルトンは自身が所有していた1650万ポンド相当のプライベートジェット機に関わる数百万ポンドもの脱税の疑いが掛けられた。

スイスの高級腕時計ブランドとして広く知られる「HAMILTON」は、128年前に米国ペンシルベニア州ランカスターで創業され、鉄道時計や軍用時計として親しまれた後、1974年にスウォッチ・グループの前身であるオメガとティソの合弁会社SSIH傘下に加わった。高い機能性を備えた自動巻き、手巻き、クォーツウォッチは、そのデザイン性の高さから男女問わず人気を博している。