アストンマーチンF1チームのドライバー・アンバサダーに就任したジェシカ・ホーキンス (2)
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1、英国女性レーサーのジェシカ・ホーキンスをアンバサダーに起用

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アストンマーチンF1チームは第5戦モナコGPの開幕を翌日に控えた2021年5月19日(水)、26歳のイギリス人女性レーサー、ジェシカ・ホーキンス(Jessica Hawkins)をドライバー・アンバサダーとして起用した事を発表した。

ジェシカ・ホーキンスは英国国内のカート選手権でチャンピオンを獲得した後、フォーミュラ・フォード、F4、ジャガーIペースeトロフィー、英国ツーリングカー選手権などに参戦。2017年のミニ・チャレンジUKプロクラスでは5勝を挙げて選手権2位を獲得した。

2019年にはハイテックGPから女性ドライバー限定のWシリーズ選手権を戦い、アッセンとブランズハッチの両レースで印象的な走りを披露。今季もF1サポートレースとしての開催が予定されているWシリーズへの参戦を継続する。

活躍はレースに留まらず、スタントドライバーにも及ぶ。「Fast and Furious Live」や、まもなく公開予定のジェームズ・ボンド映画の最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でも命知らずのスタントドライビングを披露する。

ジェシカ・ホーキンスはアンバサダー起用を受けて次のように述べた。

「ランス・ストロール、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ヒュルケンベルグをはじめとするチームの皆さんと一緒に働けることをとても楽しみにしています。ものすごく大変な仕事ではありますが、私にとっては夢のようなことです」

「Wシリーズにも敬意と感謝を表したいと思います。Wシリーズという素晴らしい選手権がなければ、このような素晴らしいF1チームで働けるというチャンスを得ることはできなかったでしょう」

「アストンマーティンF1チームで新たな役割を担える事に本当に胸が高鳴る思いですが、これと並行して2021年のWシリーズ選手権でできる限り多くのポイントを獲得するために、全力でドライブする事に集中したいと思います」

「Wシリーズで上級職を務めるショーン・ワズワース、キャサリン・ボンド・ミューア、デイブ・ライアンには特に感謝の言葉を述べたいと思います。シリーズを短期間で世界に広めた彼らの努力なくして、私のような女性ドライバーがオトマー・サフナウアーのような人たちの目に留まる事はなかったと思います」

アストンマーチンF1チームのドライバー・アンバサダーに就任したジェシカ・ホーキンス (1)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1チームのドライバー・アンバサダーに就任したジェシカ・ホーキンス (1)

オトマー・サフナウアー代表は次のように述べ、ジェシカ・ホーキンスの加入を歓迎した。

「若いドライバー、特に女性がそうであるように、常に戦い続けることを強いられている彼女のレースキャリアは決して平坦なものではなかった。困難を乗り越えようとする彼女の決意は賞賛に値する」

「ジェシカはWシリーズの初年度である2019年シーズンにおいて、シリーズランキングでトップ12に入るなどの活躍を見せ、その結果、今年のF1グランプリ8戦のサポートカードを使って行われるWシリーズの次のシーズンに駒を進めてみせた」

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