メルセデス日本GP予選レポ:今季最上アントネッリの裏にボッタス、物足りないラッセル

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2025年F1日本グランプリ予選でメルセデス勢は、ジョージ・ラッセルが5番手、キミ・アントネッリが6番手を獲得。いずれもQ3に進出し、上位グリッドを確保した。

ラッセル「本来はフロントロウを狙えたはず」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行(鈴鹿サーキット)

ラッセルは週末を通じて好調を維持していたが、Q3最終アタックではタイヤの温度管理に失敗し、ターン2で大きなスナップを喫した。

「5番手という結果は僕らにとっては正直、物足りない。週末を通してクルマの調子はずっと良かったし、フロントロウを争えるだけのパッケージはあったと思ってる。だけど、肝心なタイミングでラップをまとめることができなかった」

「セッションが進むにつれて路面温度が下がっていき、最後のアタックでは、アウトラップの段階でタイヤが少し冷えてしまっていた。結局、ターン2で大きなスナップがあって、それでコンマ数秒を失ってしまった。その結果、最初のラップタイムを更新できなかった」

「もちろん、悔しさはあるけど、5番手は決して悪いポジションじゃない。週末を通してペースは良かったし、クルマにも自信がある」

「明日の天候次第だけど、ウェットであれドライであれ、僕らには表彰台争いをするチャンスがあると思う。もし雨になったら、この鈴鹿はさらに難易度が上がる。メルボルンでは雨で混乱のレースになったけど、どんな状況であれ、そのチャンスを活かしていきたい」

アントネッリ、今季ベストの裏にボッタスあり

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行(鈴鹿サーキット)

メルセデスの新人、18歳のアントネッリは、リザーブドライバーであるバルテリ・ボッタスの助言を受け、セッションを重ねるごとに自信を深めていき、最終的に6番手を記録して予選最高位を更新した。

「今日のセッションの展開には満足してる。フリー走行では、思うようにラップをまとめることができず、予選に入る段階でも正直、あまり自信がなかったんだ。でも、チームと一緒に地道に取り組み続けた」

「ボノ(エンジニア)の存在は本当に心強いし、バルテリ(ボッタス)からもたくさんのアドバイスをもらった。セッションごとに少しずつ前進できて、最終的に6番手という結果を残せて嬉しい」

「もちろん、まだクルマに隠れているパフォーマンスはあると思う。特に第1セクターでは少し苦戦していたから、そこを改善できていればもう少し上位に行けたかもしれない」

「それでも、今出せるものはしっかり引き出せたと思ってるし、前向きな要素もたくさんあった。どこを改善すべきかも見えてきた」

「明日のレースが楽しみだよ。天候次第では、かなり面白い展開になるかもしれない。ちょっとぐらいなら雨が降ってくれてもいいかもね!今夜はデータをしっかり見直して、さらに改善できるところを探したい。少しずつ自信を高めていって、明日は良い結果を持ち帰れたらって思ってる」

代表代行:チームとしては複雑

トト・ウォルフ不在につき、チーム代表代行の役割を任されたブラッドリー・ロードは、結果を最大化できたとは考えておらず、「チームとしては複雑な思いだ」と振り返った。

「ジョージは週末を通して常にトップ3に入るような走りを見せていた。ところが、セッション終盤に向けた温度低下の影響でラップをまとめきれなかった」

「ターン2で0.2秒以上を失ってしまい、その後に取り戻したタイムも十分ではなかった。結果的に他のドライバーが前に出てしまい、5番手に留まった。ただ、これまでの鈴鹿でのパフォーマンスを考えれば、明日は上位陣との戦いにも自信を持って臨めるはずだ」

「キミにとっては、一歩一歩パフォーマンスを積み上げる週末だった。プラクティスでは赤旗が多く、リズムをつかむのが難しかったが、予選では走るごとにタイムを縮め、最終的には自己ベストの予選結果を達成した。特に中団グループが非常に拮抗している中での6番手は、彼にとって大きな成果だ」

「明日の決勝は3列目からのスタートになる。予報では雨の可能性があるが、ドライでもウェットでも、鈴鹿は常にクルマとドライバーに厳しいサーキットだ。我々としては、前にいる連中に対してしっかりと挑んでいけるよう、ベストを尽くしていく」

鈴鹿サーキットを走行するアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

鈴鹿サーキットを走行するアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年4月4日F1日本GPフリー走行

天候によるレースへの影響について、エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、「もしウェットになれば、予選順位の重要性はやや下がるだろう。最終的な結果を左右するのは、コミュニケーションと判断力になる」と指摘した。

「一方、ドライであれば、そして金曜日に見せたレースペースが維持できれば、表彰台争いに加わるチャンスもあるはずだ。明日の展開を楽しみにしている」


2025年F1日本GP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が4年連続のポールポジションを獲得。2番手はランド・ノリス、3番手はオスカー・ピアストリと、本命とされたマクラーレン勢を退けての逆転のポールとなった。

決勝レースは日本時間4月6日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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