
ホーナー代表「余裕でトップ10に入れていたはず」角田裕毅のレッドブル初予選を評価
残念ながら角田裕毅はレッドブル・レーシングでの初の予選でQ3進出を果たすことはできなかったが、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、1周をまとめ上げることができてさえいれば「余裕でトップ10」に食い込めていたと考えている。
今週末の鈴鹿に吹いた風は、角田にとって向かい風だった。できるだけコース上で周回を重ね、新たな愛機「RB21」への習熟を進めたいところであったが、度重なる赤旗の影響で走行時間が大きく失われた。
それでもフリー走行を通しては、僚友マックス・フェルスタッペンに迫る力強い走りを見せ、Q1でもチームメイトに0.024秒差の8番手タイムをマークした。
ホーナーは英Sky Sportsのインタビューで、「Q1のユーキは競争力があった。マックスに0.1秒差だったわけだからね。それにQ2でも改善していた」と評価した。
一方、Q2ではトラフィックに阻まれ、適切にタイヤを準備することができず、ターン2でオーバーステアに見舞われ、セクター1で自己ベストを更新できなかった。その後のセクターでは持ち直したが、15番手でQ2敗退を喫した。
ホーナーは「Q2の最後のラップに関しては残念だった。ターン1への進入が少し速すぎたかもしれない。ターン2で挙動が乱れてしまい、あそこからはもう挽回できなかった」と指摘し、「だから本当に残念だ。今日は余裕でトップ10に入れていたはずだ」と悔やむ様子を見せた。
角田もまた、「FP3の段階からペースがあったので、まさかこういう結果に終わるとは思ってもいませんでした」と語り、予想外の結末だったと明かした。
ただ、これで週末が終わったわけではない。日曜の鈴鹿は午前から午後にかけて雨が降る予報で、荒れたコンディションが角田に味方する可能性もある。
ホーナーは、「明日のレースでは、まだ十分に上位を狙えると思う」とエールを贈り、角田自身も「もちろんベストを尽くします。そういったコンディションになれば、何が起きてもおかしくありませんし、どんなコンディションでも集中して臨みます」と巻き返しへの意欲を見せている。
角田は日曜の鈴鹿で、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)と並ぶ14番グリッドから巻き返しに挑む。
2025年F1日本GP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が4年連続のポールポジションを獲得。2番手はランド・ノリス、3番手はオスカー・ピアストリと、本命とされたマクラーレン勢を退けての逆転のポールとなった。
決勝レースは日本時間4月6日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。