
角田裕毅、鈴鹿決戦を前に「レッドブルの教科書」を読了―Q2敗退の裏に確かな一歩
角田裕毅(レッドブル)はF1日本GPでの3回にわたるフリー走行と予選を経て、RB21のことを理解し始めたと明かした。一般に言われている通り、このクルマは「リアがナーバス」だと実感しているが、それを否定的には捉えていない。
ウインドウは狭いが、自信はある
鈴鹿での予選Q2敗退を受けて角田は、FP3ではペースを発揮できていただけに「こういう結果に終わるとは思っておらず、残念です」と語る一方で、ポジティブな側面も強調した。
「このクルマのことが分かってきたのは、良い兆候だと思います。うまく機能させるのがかなり難しく、VCARBのマシンよりもウインドウが狭いのですが、クルマに対して自信を持てていますし、これから何をすべきかも見えてきたと思います」
また、英専門誌「Autosport」によると、「リアがかなりナーバスなのですが、今のところ安定性という点ではそこそこ大丈夫だと思っています」とも述べ、マシンに対する不安はないと強調した。
さらに、「リアが滑るのは感じていますが、同時に、こういう方向性のセットアップこそが、僕がこのクルマでちゃんと走るために合わせなきゃいけないものだと思います」とも語り、「Q2を終え、ようやく“レッドブルの教科書を全部読んだ”って感じです」と付け加えた。
異なるリアウィング選択「最終的に自分で決めた」
予選に向けては、ポールポジションを獲得した僚友マックス・フェルスタッペンとは異なる、ダウンフォース重視のリアウイングを選択した。この判断が両者の明暗を分けたのだろうか。
リアウイングの仕様について角田は、「最終的に自分で決めた」と明かし、フェルスタッペンに0.024秒差の8番手を記録したQ1に触れ、「ペース的にはQ3進出は十分に可能だった」として、リザルトの差は「単に僕がラップをまとめきれなかっただけ」と主張した。
Q2ではトラフィックにより適切なタイヤのウォームアップができず、最終アタックではシケインの出口ですでにクルマが不安定な状態だった。ターン2への進入でリアが大きく流れたことによりラインを外し、最初のラップからわずか0.154秒しか更新できず、Q3進出に必要なタイムにはコンマ2秒ほど届かなかった。
今季で一番緊張した瞬間
母国グランプリかつ、レッドブル移籍後初の週末ということもあり、角田は精神面におけるプレッシャーについてもコメントした。
「意外とプレッシャーに関しては、問題なくやれてると思います。ただ、今日のQ2の最後のラップは、これまでのセッションの中で、いや、今年一番プレッシャーを感じた瞬間かもしれません」
「でも今年は、『楽しむこと』と『クルマを感じること』を意識したマインドセットでやっていて、FP3からペースがあったので、まさか今日こういう結果になるとは思っておらず、本当に残念です」
2025年F1日本GP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が4年連続のポールポジションを獲得。2番手はランド・ノリス、3番手はオスカー・ピアストリと、本命とされたマクラーレン勢を退けての逆転のポールとなった。
決勝レースは日本時間4月6日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。