事故で大損傷、サージェントは「コース上での位置を見誤った」苛立つヴァウルズ
F1日本GPのFP1で発生したローガン・サージェントのクラッシュについてウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表は、無理をし過ぎたためではなく、単にコース上でのクルマの位置を見誤ったために起きたとして「誰が見ても苛立たしいものだった」と振り返った。
サージェットはセッション開始30分を前に、ターン7を抜けた先でアウト側のグラベルに右ホイールを落としてクラッシュを喫した。ヴァウルズによるとシャシーに問題はなかったものの、サスペンションやギアボックスを含めたモノコック以外の「殆ど全て」が「酷いダメージ」を負った。
サージェットのクラッシュについてヴァウルズは「あそこで見たものは、限界までプッシュしていたドライバーがミスをしたというものではなかった」と語った。
「これは大きく異なるタイプのミスだ。誰が見ても苛立たしいミスだった。クルマの限界に達していたわけではなかったのだから。クルマ的にはもっと曲がれる余地があったはずだ」
「とにかく彼は、自分が予想していた位置と比べてクルマがコース上の何処にあるのか分かっていなかったのだ」
サージェットは「自分が気づいていなかった位置にクルマを置いてしまった。正直に言って少し愚かなミスだった。特にFP1ではやってはならない事だった」と述べ、チームの指揮官の見解に同意した。
サージェットは昨年の鈴鹿での予選でもクラッシュを喫した。Q1で最終コーナーから立ち上がる際にアウト側に膨らみ、グラベルを乗り越えバリアに衝突した。
「でも幸い、昨年のようなミスじゃなかった。今回はプッシュし過ぎたわけじゃなかった。ただ、それでもチームに損害を与えてしまった事に変わりない」
前戦オーストラリアGPのプラクティスではアレックス・アルボンがクラッシュしており、ウィリアムズは開幕4戦で2度の大規模修復を強いられた格好だ。
2024年F1日本GPの初日FP2は小雨の影響でコースに出る者が殆どなく、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップで締め括る結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間4月6日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。