イベント2日目を迎えた9月10日のモンツァで2022年F1第16戦イタリアGP土曜3回目のフリー走行が行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が後続に0.347秒の大差をつけてタイムシートのトップに立った。

シャルル・ルクレール（フェラーリ）は無線を通して「他は大丈夫だけど、ターン6で全く曲がらない」と課題を訴え、2番手に留まった。3番手にはセルジオ・ペレス（レッドブル）が続いた。

予選を前に優勢なのはフェルスタッペンだが、エンジン交換に伴う”5グリッド”降格があるためポールポジションの可能性はない。ルクレールにとっての焦点は予選ペースというよりも、F1-75のレースペースが”5グリッド”分のマージンを維持できるかどうかにあると言える。

FP2で大きく後退したメルセデスはFP3でも復調せず、ジョージ・ラッセルは7番手、ルイス・ハミルトンは10番手に留まった。

FP2最速のカルロス・サインツ（フェラーリ）は4番手を刻み、同胞の先輩フェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）を5番手に退けた。6番手にはランド・ノリス（マクラーレン）が続いた。

なおサインツは、ターン1でバルテリ・ボッタス（アルファロメオ）に回避行動を強いた可能性があるとしてスチュワードに招集された。

角田裕毅（アルファタウリ）は8番手を刻み、12番手に留まったピエール・ガスリーに0.325秒差をつけた。

グランプリ2日目を迎えた現地モンツァは晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温26℃、路面39℃のドライコンディションでスタートした。

ウィリアムズは虫垂炎を発症したアレックス・アルボンに代えてニック・デ・フリースを起用した。身長差があるため、メカニックたちはペダルやシート変更で慌ただしい朝を過ごした。

来季グリッドに相応しい事を証明する絶好のチャンスを手にした27歳のオランダ人ドライバーは、同じFW44を駆るニコラス・ラティフィに1000分の93秒と迫る実に印象的な14番手タイムを残した。

ミック・シューマッハ（ハース）は殆どプラクティスを走れないままに予選に臨む事となった。

初日FP1ではアントニオ・ジョビナッツィにシートを譲り、FP2ではパワーユニットのトラブルと、不遇な週末を過ごすシューマッハはギアボックスと思しきトラブルに見舞われ、走行時間を50分ロス。走行僅か8周に留まった。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1イタリア・グランプリ公式予選は、日本時間9月10日(土)23時からモンツァ・サーキットにて行われる。

2022年F1第16戦イタリアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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