シーズン16戦目となる2022年F1世界選手権イタリアGPが9月9日にモンツァ・サーキットで開幕を迎え、日本時間21時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

一発目のセッションを制したのはモンツァ100周年を記念してF1-75にカナリアイエローの差し色を入れたフェラーリ。シャルル・ルクレールが1分22秒410のベンチマークを刻んだ。

2番手には1000分の77秒遅れでチームメイトのカルロス・サインツが続き、イタリアを本拠とする紅き跳ね馬がティフォシの見守る目の前で最速発進を決めて見せた。

フェラーリの後には3番手にジョージ・ラッセル、4番手にルイス・ハミルトンが続いたものの、フロントランナーとのギャップは0.279秒と、やや開いた。

ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は第1・2セクターで全体ベストを刻んだものの、最終パラボリカへのアプローチの際にランド・ノリス（マクラーレン）に前を塞がれた事で真っ当なタイムを残せず、5番手でクルマを降りた。

出だしが遅い事で知られるチームメイトのセルジオ・ペレスは14番手とミッドフィールドに沈んだ。

金曜の現地は晴天に恵まれ、セッションは気温25℃、路面温度35℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

セッション前のピットレーンでは、前日に亡くなった英エリザベス女王2世を偲んで1分間の黙祷が行われた。

体調不良を理由に木曜のメディアセッションを欠席したピエール・ガスリーは無事にパドックに姿を見せ、13番手タイムを残した。角田裕毅はチームメイトを0.38秒上回る8番手タイムでクルマを降りた。

ただし戒告処分の累積に加えてパワーユニット一式を交換した事から、角田裕毅は日曜のレースで最後尾スタートとなる。恐らくそれを踏まえての事と思われるが、予選を見越してガスリーにスリップストリームを与えるような場面が見られた。

F1イタリアGP PU投入状況

オープニング・セッションでは2名の若手がレギュラードライバーに代わってステアリングを握った。

セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）のマシンを借り受けたニック・デ・フリースは1回のみソフトでのクイックラップを走り、同じAMR22を駆るランス・ストロールから1.043秒遅れの19番手を記録。後釜を狙っているとされるニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）を20番手に従えた。

ミック・シューマッハに代わってハースVF-22をドライブしたアントニオ・ジョビナッツィは、チームメイトのケビン・マグヌッセンから0.311秒遅れの18番手タイムをマークした。

2022年F1第16戦イタリアグランプリ2回目のフリー走行は日本時間9月9日(金)24時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第16戦イタリアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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