ティフォシが見守る目の前でモンツァ・サーキットを駆け抜けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2022年9月10日F1イタリアGP予選
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

ルクレール、聖地モンツァで4戦ぶりポール!フェルスタッペン及ばずも決勝に自信 / F1イタリアGP《予選》結果とダイジェスト

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2022年シーズンのFIA-F1世界選手権16戦イタリアGP予選が9月10日に行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4戦ぶり、今季8回目のポールポジションを獲得。聖地モンツァに集まったティフォシが歓喜の雄叫びを上げた。

2番手には0.145秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、3番手には0.268秒遅れでカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。セルジオ・ペレスが4番手につけた事で、トップ4は選手権を争う2チームが占拠した。

予選はルクレールが制したが、決勝がどう転ぶかは分からない。

フェルスタッペンは、決勝を見据えてクルマのダウンフォース・レベルを高めに設定していた事を明かし「明日はかなり力強いレースができると思う」と語った。

なおエンジン交換ペナルティにより、フェルスタッペンは7番グリッド、ペレスは14番グリッド、サインツは最後尾に回る事になる。

FP2以降、低迷していたメルセデス勢はルイス・ハミルトンが5番手、ジョージ・ラッセルが6番手タイムを刻み、辛うじてマクラーレンを後方に抑えた。

ランド・ノリスはラッセルに僅か1000分の42秒届かず7番手に終わった。マクラーレンのチームメイト、ダニエル・リカルドは僚友からコンマ3秒遅れながらも8番手に続いた。

体調不良により一時はフリー走行欠席も懸念されたピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、9番手を刻んで5戦ぶりのQ3進出を果たした。

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はQ3を1回のアタックに絞ったものの、グリップ不足を感じて途中でラップを中止。ノータイム10番手で予選を終えた。

パワーユニット交換を含む罰則で最後尾スタートが決まっている角田裕毅は、8番手タイムでQ1突破を果たすと、Q2では1度も計測ラップを走らず15番手でクルマを降りた。

予選Q1:代役デ・フリース、見事突破

土曜の現地モンツァは鮮やかな青空に恵まれ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温27.4℃、路面40℃、湿度35%、気圧990.9hPaのドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを持ち込んだ。

虫垂炎を発症したアレックス・アルボンに代わり、F1初参戦に挑むニック・デ・フリースは、同じウィリアムズFW44を駆る僚友に100分の2秒差をつけ、15番手でQ1突破を果たした。

ニコラス・ラティフィはターン1でタイヤをロックアップさせ、最後のフライングラップを放棄。16番手でクルマを降りた。

最速突破のフェルスタッペンを含むトップ4は1セットのみでQ2進出を果たした。下位にはアストンマーチンとハースが綺麗に並んだ。

角田裕毅は新品タイヤを2セット使って8番手タイムで楽々のQ1突破を決めた。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:20.922 6
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:21.280 + 0.358 3
3 カルロス・サインツ フェラーリ 1:21.348 + 0.426 3
4 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:21.495 + 0.573 6
5 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:21.785 + 0.863 6
6 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:22.003 + 1.081 6
7 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:22.010 + 1.088 6
8 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:22.020 + 1.098 6
9 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:22.048 + 1.126 6
10 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:22.089 + 1.167 6
11 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:22.130 + 1.208 7
12 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:22.139 + 1.217 8
13 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.166 + 1.244 6
14 ニック・デ・フリース ウィリアムズ・メルセデス 1:22.176 + 1.254 8
15 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:22.254 + 1.332 6
16 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:22.587 + 1.665 7
17 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:22.636 + 1.714 7
18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.748 + 1.826 9
19 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:22.908 + 1.986 10
20 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:23.005 + 2.083 9

予選Q2:ガスリー、オコン蹴落とし10番手で突破

フェルスタッペンとフェラーリ勢、周冠宇(アルファロメオ)は中古タイヤで1回目のラップを計測。最速サインツを含むトップ4は計測を1回で終えた。

角田裕毅は1度もアタックせずにクルマを降りた。ガスリーはチームのホームでエステバン・オコン(アルピーヌ)を蹴落とし、10番手ギリギリのQ2突破を決めた。

デ・フリースはターン4のブレーキングでバランスを崩し、ラップを終えられずに13番手でヘルメットを脱いだ。

1回目の計測を終えてノックアウトゾーンに沈んでいたリカルドは、最終ラップで自己ベストを大きく更新。8番手でQ3に駒を進めた。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 カルロス・サインツ フェラーリ 1:20.878 6
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:21.208 + 0.330 7
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:21.265 + 0.387 9
4 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:21.358 + 0.480 9
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.708 + 0.830 11
6 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:21.747 + 0.869 12
7 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:21.831 + 0.953 13
8 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:21.855 + 0.977 14
9 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:21.861 + 0.983 12
10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:22.062 + 1.184 12
11 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.130 + 1.252 12
12 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:22.235 + 1.357 12
13 ニック・デ・フリース ウィリアムズ・メルセデス 1:22.471 + 1.593 13
14 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:22.577 + 1.699 12
15 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 6

予選Q3:ルクレールが逆転ポール

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1回目の計測ラップを終えてサインツが暫定ポールを獲得。ルクレールが0.186秒遅れの2番手、フェルスタッペンが0.275秒遅れの3番手に続いた。

最終ラップではトップ3全てが自己ベストを更新したものの、ルクレールが他の2名を上回るパフォーマンスを発揮。全20台の頂点に立った。

2022年F1イタリア・グランプリ決勝レースは日本時間9月11日(日)22時にフォーメーションラップが開始される

2022年F1第16戦イタリアGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:21.280 1:21.208 1:20.161 14
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:20.922 1:21.265 1:20.306 16
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:21.348 1:20.878 1:20.429 13
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:21.495 1:21.358 1:21.206 15
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:22.048 1:21.708 1:21.524 17
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:21.785 1:21.747 1:21.542 17
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:22.130 1:21.831 1:21.584 19
8 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:22.139 1:21.855 1:21.925 20
9 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:22.010 1:22.062 1:22.648 18
10 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:22.089 1:21.861 17
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.166 1:22.130 12
12 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:22.254 1:22.235 12
13 45 ニック・デ・フリース ウィリアムズ・メルセデス 1:22.567 1:22.471 13
14 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:22.003 1:22.577 12
15 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:22.020 6
16 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:22.587 7
17 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:22.636 7
18 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.748 9
19 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:22.908 10
20 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:23.005 9

コンディション

天気晴れ
気温27.4℃
路面温度40℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集