表彰台セレモニーを見守るフェラーリ応援団ティフォシ、2022年9月11日F1イタリアGP
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フェルスタッペン、ルクレール下して5連勝!初陣デ・フリースは圧巻入賞の大活躍 / F1イタリアGP《決勝》結果とダイジェスト

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2022シーズンのFIA-F1世界選手権第16戦イタリアGP決勝レースが9月11日に行われ、7番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が5連勝を飾り、ドライバーズタイトル2連覇の栄誉を更に引き寄せた。

残りのシーズンを見据えて5基目のICE(内燃エンジン)投入に伴う戦略的ペナルティを消化し7番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、5周目に早くも予選ポジションの2番手にカムバック。ソフトからミディアムに繋ぐ事実上の1ストップ戦略を以て、見事逆転のトップチェッカーを受けた。

モンツァ・サーキットのホームストレートでマックス・フェルスタッペンの優勝を祝うレッドブルのクルー達Courtesy Of Red Bull Content Pool

モンツァ・サーキットのホームストレートでマックス・フェルスタッペンの優勝を祝うレッドブルのクルー達

2位はポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)。タイヤのデグラデーション、レースペースでライバルに及ばず涙を飲んだ。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が上がった。

創業75周年、モンツァ100周年を記念してマシンは勿論、チームウェアやレーシングスーツ、ヘルメットをイエローに染め上げたフェラーリは熱狂的ファン、ティフォシの目の前で優勝を逃す格好となった。

53周に渡るモンツァでのレースは、ダニエル・リカルド(マクラーレン)のマシンストップによりセーフティーカー(SC)先導下でチェッカーを迎えた。

「バック・オブ・ザ・グリッド」の18番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)は、瞬く間にフィールドを駆け上がっていき4位でフィニッシュ。同じく後方スタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)が5位に続いた。

10グリッド降格の13番手からスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、右フロントブレーキにデブリが混入したため早期のピットストップを余儀なくされながらも6位フィニッシュを果たすと共に、ファステストラップのボーナス1点を持ち帰った。7番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。

5番グリッドのピエール・ガスリーは8位入賞。母国レースのアルファタウリに報いた。累積戒告に加えて黄旗無視とパワーユニット交換により最後尾からスタートしたチームメイトの角田裕毅は14位にまで巻き返した。

虫垂炎により欠場したアレックス・アルボン(ウィリアムズ)の代役、F1デビューのニック・デ・フリースはトラックリミットにより黒白旗が振られる場面もありながら、9位入賞を果たす堂々の成績を残し、24%の得票率でドライバー・オブ・ザ・デイに選出された。

ポイント圏内最後の10位には周冠宇(アルファロメオ)が滑り込んだ。

レース概要

決勝は日本時間11日(日)22時にブラックアウトを迎え、1周5793mのコースを53周する事で争われた。パドックにはキミ・ライコネンの姿もあった。

現地モンツァは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温27.6℃、路面44.2℃、湿度34%、気圧993.5hPaのドライコンディションで開始された。

レース前のグリッドでは先日他界した英エリザベス女王2世に対する1分間の黙祷が行われ、これに続いて盲目のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリがイタリア国歌を歌い上げた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。予想とは裏腹にスタートにソフトを選んだのは僅か5台で、ルクレールとラッセルの最前列組、フェルスタッペンとニック・デ・フリースの4列目組、そして14番手のエステバン・オコン(アルピーヌ)のみだった。

注目のオープニングラップでは、ノリスが蹴り出しで大きく出遅れポジションを3つ失った。フェルスタッペンは一気に4ポジションアップを果たして3番手に浮上。最後尾の角田裕毅は17番手までポジションを上げた。

ケビン・マグヌッセン(ハース)はターン1でコースをカットしてアドバンテージを得たとして5秒ペナルティが科され、完走16台中最下位でレースを終えた。

フェルスタッペンは5周目にラッセルを交わして2番手に浮上。早くも照準をルクレールに合わせた。

先陣を切ってタイヤ交換に動いたのはペレス。デブリ混入によるオーバーヒートのためにピットに入らざるを得ず、13番手を走行していた8周目にハードタイヤに履き替え最後尾に回った。

最初のリタイヤは12周目。リアから白煙を吐いたセバスチャン・ベッテルがコース脇に車を停め、バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。

なおアストンマーチンは41周目、ブレーキがオーバーヒートしているとしてランス・ストロールのマシンをガレージに入れる事となり、チームとしてWリタイヤという失望の結果に終わった。

VSCを機にフェラーリはラップリーダーのルクレールのタイヤをミディアムに交換。3番手でコースに送り出した。

フェルスタッペンはソフトでの第1スティントを25周目まで引っ張りミディアムに交換。代わって首位に復帰したルクレールの10秒後方、2番手でコースに復帰した。

2台目のリタイヤはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。6番手を走行していた33周目にメカニカルトラブルに見舞われリタイヤした。チームによると水圧周りが疑わしいという。キミ・ライコネンに並ぶ史上最多349戦目のレースは悪夢の結末に終わった。

早々にピットストップを行ったフェラーリは、後方5秒の位置にフェルスタッペンが迫る中、34周目にルクレールをピットインさせソフトタイヤに交換。2ストップ戦略を採った。

ファステストラップ狙いか、終盤の挽回が可能と判断したのか、レッドブルは43周目に5番手を走行していたペレスをピットインさせ、ソフトタイヤを履かせた。

既に3名のドライバーがメカニカルトラブルでクルマを降りる中、47周目には8番手を走行していたダニエル・リカルド(マクラーレン)がエンジントラブルを訴えコース脇にクルマを停めた。

レースコントロールはSC導入を決定。ハミルトン、ガスリー、デ・フリース、周冠宇、オコン、シューマッハ、ボッタスを除く全車がソフトタイヤに交換した。

ルクレールに対するフェルスタッペンの17秒ものリードは消滅したが車両回収は間に合わず、レースは再開される事なくSC導入ラップで終りを迎えた。

2022年F1第16戦イタリアGP決勝リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 53 1:20:27.511 25
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 53 +2.446s 18
3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 53 +3.405s 15
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 53 +5.061s 12
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 53 +5.380s 10
6 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 53 +6.091s 9
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 53 +6.207s 6
8 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 53 +6.396s 4
9 45 ニック・デ・フリース ウィリアムズ・メルセデス 53 +7.122s 2
10 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 53 +7.910s 1
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 53 +8.323s 0
12 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 53 +8.549s 0
13 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 52 +1 lap 0
14 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 52 +1 lap 0
15 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 52 +1 lap 0
16 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 52 +1 lap 0
NC 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 45 DNF 0
NC 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 39 DNF 0
NC 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 31 DNF 0
NC 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 10 DNF 0

コンディション

天気晴れ
気温27.6℃
路面温度44.2℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集