F1バルセロナテスト《初日》順位結果:2度の赤旗…レッドブル・ホンダにトラブル発生
2019年2回目のインシーズンテスト「バルセロナテスト」の初日セッションが、8時間に渡って5月14日火曜にカタロニア・サーキットで行われた。トップタイムを記録したのはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。午後にC5コンパウンドを履き、自身がF1スペインGPで記録したポールタイムに0.105秒と迫る1分15秒511を刻んだ。
これに続いたのは、スクーデリア・フェラーリSF90をドライブしたシャルル・ルクレール。ボッタスよりも3段階硬めのC2タイヤを履いて、1.4秒落ちの2番手タイムをマークした。3番手はC4を履いたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、4番手にはC3タイヤを履いたルノーのニコ・ヒュルケンベルグが続く結果となった。
セッションは現地9時に気温13度、路面温度28度のドライコンディションでスタート。照りつける日差しのために、正午には路面40度まで上昇した。午前中のセッションはアクシデントもなくグリーンフラッグが続いたが、午後は2度のインシデントが発生。レッドフラッグが振られた。
午後一でアルファロメオのカラム・アイロットがターン3でクラッシュ。ウォールにヒットしてクルマがダメージを負った。幸いにも本人に怪我はなかったが、クルマの修復が間に合わず、早々にテストを切り上げる事となった。
2度目の赤旗はレッドブル・ホンダ。この日RB15のステアリングを握ったピエール・ガスリーは精力的に走り込み、一番乗りで100周の大台を突破したものの、セッション残り1時間のところでホームストレートでマシンストップ。クルーの手によってガレージへと戻され、118周の5番手タイムで初日を終えた。セッションを振り返ったガスリーは、原因としてトランスミッションが疑われると語った。
今回のテストでは、跳馬とレーシングポイントがピレリタイヤテストを担当。セバスチャン・ベッテルは132周を走破して、参考8番手タイムを残した。ベッテルと同じプロトタイプを履いたセルジオ・ペレスは、11番手タイムを記録した。
マクラーレンは午前と午後でドライバーを変更。午前を担当したカルロス・サインツは6番手。午後にステアリングを引き継いだランド・ノリスは、10番手につけた。ハースから出走したピエトロ・フィッティパルディは、サインツから遅れること0.063秒の7番手。レーシングポイントのシミュレータードライバーを務めるニック・イェロリーを0.035秒上回った。
最下位はウィリアムズ。FIA-F2選手権のランキングをリードするニコラス・ラティフィは、この日の最多周回となる133周を走り込み、開発競争で大きく遅れるグローブのチームに貴重なデータを大量にもたらしたが、トップから5.519秒遅れのペースに留まった。
テスト最終二日目は、明日15日(水)の現地9時から18時まで開催される。
バルセロナテスト《初日》総合結果
ピレリはC1からC5までの5種類のコンパウンドを投入。C1が最も硬く、C5に向かって徐々に柔らかくなる。
Pos | Driver | Team | Time | Tyre | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボッタス | メルセデス | 1:15.511 | C5 | 131 |
2 | ルクレール | フェラーリ | 1:16.933 | C2 | 131 |
3 | クビアト | トロロッソ | 1:17.679 | C4 | 121 |
4 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:18.051 | C3 | 68 |
5 | ガスリー | レッドブル | 1:18.140 | C3 | 118 |
6 | サインツ | マクラーレン | 1:18.263 | C2 | 64 |
7 | フィッティパルディ | ハース | 1:18.326 | C4 | 103 |
8 | イェロリー | レーシングポイント | 1:18.361 | C5 | 111 |
9 | ベッテル | フェラーリ | 1:18.425 | 開発 | 132 |
10 | ノリス | マクラーレン | 1:18.567 | C3 | 44 |
11 | ペレス | レーシングポイント | 1:19.718 | 開発 | 118 |
12 | アイロット | アルファロメオ | 1:19.819 | C2 | 41 |
13 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:20.670 | C2 | 133 |