レッドブル・ホンダ、今後に向けたセットアップ・コンセプトを検証 / F1バルセロナテスト《初日》
レッドブル・ホンダは、2019年2回目のインシーズンバルセロナテスト初日に、レギュラードライバーのピエール・ガスリーを起用。ガスリーは精力的に走り込み、一番乗りで100周の大台を突破したものの、セッション残り1時間のところでメカニカルトラブルに見舞われた。
ホームストレートで停車したRB15は、クルーの手によってすぐさまガレージへと戻されたが、セッション続行は叶わず、計118周の5番手タイムでセッションを早々に切り上げる事となった。ホンダはレッドブル・トロロッソ共にパワーユニットはノートラブルだったと発表。クルマを降りたガスリーは、トランスミッションの不具合が疑われると語った。
「本当に慌ただしい一日だったけど、たくさんのテスト項目を消化する事が出来た。今日の目的は、これからのレースに向けて正しい方向性を見つける事と、僕らのマシンパッケージから更なるパフォーマンスを引き出す事だった」
「残念ながら、セッション終盤にトラブルが発生してしまった。現在詳しく調べている最中だけど、多分トランスミッションの問題だと思う。トラブルは出てしまったけど、今日は多くの周回をこなすことができたし、実りある一日だった」
レース週末のセッションは時間が限られているため、試そうと思っても試せない項目というものが存在する。シミュレータエンジニアリングのグループリーダーを務めるサイモン・レニーは、初日のテスト内容を次のように説明した。
「スペインGPのレース週末に得た知見に基づいて、様々なセットアップ・コンセプトを検証した。これは、残りのシーズンを通してクルマの基本的なパフォーマンスに役立つと思われるものだ。ピエールにとっても、ガレージの全員にとっても、非常に厳しいスケジュールだったが、多くの項目を消化して有益なデータを集める事が出来た」
「午前中は、先週末にミディアムタイヤとして投入されていたC2コンパウンドを走らせた。午後は最も硬いC1コンパウンドを使って何周かエアロランを行い、その後はクルマが止まるまでC3タイヤを履いて走行プログラムに集中した。現在原因を調査しているが、明日のセッションへの影響はない」
明日は、今季スーパーフォーミュラに参戦するRed Bullジュニアドライバーのダニエル・ティクトゥムがテストを引き継ぐ。
8時間のセッションでは2度の赤旗が発生。レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーとアルファロメオのカラム・アイロットが、早々にテストを切り上げた。この日のトップタイムはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。C5コンパウンドで1分15秒511を刻んだ。