カタロニア・サーキットを走行するメルセデスW10
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メルセデス、新型エンジンをテスト「数戦以内に実戦投入したい」F1バルセロナテスト《初日》

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2019年第二回インシーズンテスト初日に挑んだメルセデスAMGは、レギュラードライバーのバルテリ・ボッタスを起用。最も柔らかいC5コンパウンドを履いて、自身がF1スペインGPで記録したポールタイムに0.105秒と迫る1分15秒511のトップタイムを刻んだ。

メルセデスは先日のスペインGPで、大幅改良を施したバージボードと、これと連動させる形で微調整を施した新型フロントウイングを投入。フェラーリやレッドブル・ホンダに対して、今季最大のギャップを築き上げたが、開発の手を緩めることはなく、バルセロナテストで今後数戦以内に投入予定の新型パワーユニットとシャシーアップデートをテストした。

「トラブルなく、プログラムのほとんどをやり終える事が出来た」とアンドリュー・ショブリン。初日のテストプログラムの内容を説明した。「今のF1ではテストの日数が限られているから、いつも本当に慌ただしいプログラムを組まなくてはならない。今シーズンとしては最後のテストチャンスだから、すべてを予定通りに終わらせる事が大切だ」

「我々は車体とパワーユニットに関する膨大な開発を行っており、今後数レースのうちにレースカーに取り入れたいと思っている。今日はそれらに関するテストの他に、モナコやモントリオールで登場する予定の、よりソフトなコンパウンドのセッティングや、ロングランに関する作業を行った」

「明日はニキータがクルマに乗る予定だ。彼はここ数ヶ月我々と共に仕事をしてきたが、W10で走るのは今回が初めてだ。明日も忙しいテストになりそうだ」

メルセデスは15日水曜のテスト2日目最終日に、ロシア出身のニキータ・マゼピンを起用する。世界有数の資産家であるドミトリーを父に持つマゼピンは、メルセデスとの間でプライベートテスト契約を結んでおり、今年は2017年仕様のW08を使って年間12日間の極秘テストを行う予定となっている。

メルセデス:F1バルセロナテスト初日

バルデリ・ボッタス順位: 1位, 周回数: 131周

充実したテストだったよ。かなりの距離を走り込めたから、その分多くを学ぶ事が出来た。僕らのプログラムは、タイヤとセットアップに焦点を合わせたものだった。今日のコンディションはレース週末の気温や風の状態に似通っていたから、セットアップの比較が出来て有益だった。

今日は幾つかの新しいメカニカルテストをやってみたんだけど、試していて面白かった。長い週末を終えたばかりだからチームにとっては大変だけど、みんな凄く良い仕事をしてくれた。今日もまた成功した一日になったよ。


8時間のセッションでは2度の赤旗が発生。レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーとアルファロメオのカラム・アイロットが、早々にテストを切り上げた。この日のトップタイムはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。C5コンパウンドで1分15秒511を刻んだ。