2014年から2018年までのメルセデス製F1パワーユニット
Courtesy Of Daimler AG

F1ハンガリーGP:パワーユニット投入状況…ホンダ、ガスリーに2基目

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国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンF1第3戦ハンガリーGP初日フリー走行2開始時点での、各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。現時点ではPU交換に伴うグリッド降格が科されるドライバーは出ない見通しだ。

FP1ではアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーにエンジントラブルが発生。1周も走行する事ができずノータイムに終わった。ホンダはFP2を前に、ガスリーが駆る10号車に今季2基目のCEを投入した。Sky F1のテッド・クラヴィッツは、トラブルの原因はセンサーの誤動作でエンジン本体に問題はないようだと伝えた。

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターはFP2を終えて、CEを交換したのは「万全を期すための予防措置」だと説明した。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-HMGU-Kと、最大2基のES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)をペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。

ペナルティのテンパイ組は3名。アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)は新たにCEの封を切ると降格の対象となる。ガスリーも2基目のCEを開封しているが、予防措置であれば再利用が可能と考えられる。

F1ハンガリーGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 1 1 1 1 1 1
Mercedes バルテリ・ボッタス 1 1 1 1 1 1
Ferrari セバスチャン・ベッテル 1 1 1 1 1 1
Ferrari シャルル・ルクレール 1 1 1 1 1 1
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 1 1 1 1 1 1
RBR Honda アレックス・アルボン 1 1 1 1 1 2
McLaren Renault カルロス・サインツ 1 1 1 1 1 1
McLaren Renault ランド・ノリス 1 1 1 1 1 1
Renault ダニエル・リカルド 1 1 1 1 1 1
Renault エステバン・オコン 1 1 1 1 1 1
AlphaTauri Honda ダニール・クビアト 1 1 1 1 1 1
AlphaTauri Honda ピエール・ガスリー 1 1 1 1 1 2
Racing Point BWT Mercedes セルジオ・ペレス 1 1 1 1 1 1
Racing Point BWT Mercedes ランス・ストロール 1 1 1 1 1 1
Alfa Romeo Racing Ferrari キミ・ライコネン 1 1 1 1 1 1
Alfa Romeo Racing Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 1 1 1 1 1 2
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 1 1 1 1 1 1
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 1 1 1 1 2 2
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 2 2 2 1 1 1
Williams Mercedes ニコラス・ラティフィ 1 1 1 1 1 1

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