復調は「時間の問題」とペレス、クラッシュを経て”不完全な車体”で9台抜きの「最大限」を達成
完全に修復されていないと感じるクルマを駆り「最大限」を成し遂げたとしてセルジオ・ペレス(レッドブル)は、F1ハンガリーGPでの自身のパフォーマンスに手応えを得たようだ。
予選Q1敗退を喫して16番グリッドに着いたペレスは、3スティントの後半2つでミディアムタイヤを履いて驚異的なペースを刻み、9ポジションアップの7位フィニッシュと陰ながら健闘した。
よくぞ盛り返したと呼びかけられるとペレスは「今日は僕らが成し遂げられたであろう最大限をやれたと思う。これは前向きな兆しだ」と語った。
「今日のペースは良かった。ジョージ(ラッセル)に抜かれたけど、戦略とペースで彼を打ち負かすことができた。それ以降は、自分たちがやれる最大限のことをやったと思う」
レッドブルのメカニックは予選でのクラッシュを受け、日曜のレースに向けて修復作業に取り組み、クルマを無事にグリッドに届けたが、ペレスはクルマが本来の性能を発揮できていなかったと考えている。
「レースの序盤はトラフィックに引っかかってしまい、マネジメントするのが本当に大変だった」とペレスは説明する。
「昨日のクラッシュを経て、クルマが100%の状態じゃなかったように思う。だから見直してみないと」
自身がレッドブルのシートに値すると証明するためのチャンスは残り1戦。ハンガロリンクでの厳しい週末を受け、どう立て直していくつもりなのだろうか?
「兎に角、気持ちを切り替えてまた挑戦するだけだ。僕らの時代は必ずやってくる」とペレスは語る。
「金曜日は好調だったし今日も好調だった。自分たちのペースを見せられるような、トラブルフリーの週末を過ごせればと思っている。ポジティブなのはペースがあったことだ。だから時間の問題だ」
2024年F1第13戦ハンガリーGPでは2番グリッドからスタートしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が逆転のキャリア初優勝を飾った。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは7月26日のフリー走行1で幕を開ける。