著作権侵害訴訟の敗訴を受けてリニューアルされたリッチエナジーのロゴ

ハースF1、リッチエナジーとの契約を「即時かつ友好的」に終了

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ハースF1チームは第14戦イタリアGPの決勝が行われた翌9月9日、リッチエナジーとのタイトルスポンサー契約を即時終了すると発表。著作権侵害から始まり、事業譲渡と社名変更へと至ったリッチエナジーに関する一連のイザコザの幕が下りた。

リッチエナジーは今年2月、英国の自転車専門ブランド、ホワイト・バイクスを所有するATBセールス社に著作権侵害訴訟を起こされ敗訴。そして、ロンドン高等裁判所からの差止命令が発せられる直前に、突如一方的に、成績不振を理由にハースとの契約終了を発表した。

一方のハース側は、ギュンター・シュタイナー代表名義で現在も契約は有効との声明を発表。両者の間の溝が浮き彫りになると共に、リッチエナジー社内部の内紛が発覚した。

その後同社は7月、創設者にして最高経営責任者を務めていたウィリアム・ストーリー氏に代わり、マシュー・ケル氏が全株式の75%を取得して筆頭株主に就任。登記変更を行い、ライトニング・ボルト(Lightning Volt Limited)へと社名を変更した。

ストーリー元CEOによれば、ハースのスポンサーシップへの理由であったエナジードリンク事業の独占販売権は、既に第三者企業へ譲渡されているとの事で、ハースのスポンサー契約を引き継いだ形のライトニング・ボルト社に、これ以上契約を継続するメリットはないのではと考えられていた。

ハースは9日の声明の中で「契約終了は即時かつ友好的」だとした上で、「両者にとって最善の方法は、パートナーシップ終了だとの結論に至った」と述べた。

ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンが乗るハースの今季F1マシンには、リッチエナジー製商品と同じ黒と金のカラーリングがあしらわれているが、シーズン途中の契約終了に伴い、次戦シンガポールまでには、新しいカラーリングがお披露目されることになるものとみられる。