ハースF1「対処し切れない」マゼピン解雇を語る、バーレーンテストではフィッティパルディ起用も…
ハースF1チームは3月10~12日に開催されるF1バーレーンテストでリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディを起用すると共に、VF-22にCNC工作機械製造会社「ハース・オートメーション」のブランディングを施す。
ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け米国カナポリスのチームは、ロシア出身のニキータ・マゼピンとのドライバー契約を解除すると共に、ウラジミール・プーチン大統領と親しい関係にあるマゼピンの父ドミトリーが所有するウラルカリ社との冠スポンサー契約を打ち切った。
マゼピンの後任についてチームは現時点で何も明かしていないが、チームオーナーのジーン・ハースは3月6日(日)にAP通信とのインタビューの中で、バーレーンでの第2回プレシーズンテストではフィッティパルディが代役を務める予定だと明かした。
だがその一方で、ミック・シューマッハと共に22戦のシーズンを戦うレギュラードライバーに関しては、フィッティパルディよりも「もう少し経験が豊富」なドライバーを狙っていると語った。
「我々は今、何名かの候補者を検討している最中だ。誰が使えるか、何をしなければならないかを見ているところだが、水曜日までには決まるだろう」と69歳のハースCEOは語った。
「ピエトロは間違いなく参加するだろうし、彼はそのためのテストドライバーだ」
ドライバーマーケットに出ている経験豊富なドライバーはアントニオ・ジョビナッツィとニコ・ヒュルケンベルグ位なもので数が限られている。ハースのリストの中にこの二人の名前があるのは確実だろう。
ハースはマゼピン及びウラルカリとの契約解除の理由について何も説明していないが、マゼピンはチームが自らの希望を「完全に無視」した上に「何のプロセスも踏んでいない」と非難して、一方的に打ち切られたと主張している。
詳細への言及はなかったが、ジーン・ハースは「ウクライナ侵攻に対する激しい批判が巻き起こり、それは圧倒されていたところだった。我々も他のスポンサーも、そんな事態には対応できない」と背景の一端を明かした。