ハースF1、ニキータ・マゼピンの”嫌悪すべき”セクハラ疑惑動画を問題視「容認しない」
ハースF1チームは最終アブダビGPの開幕を2日後に控えた12月9日(水)、ソーシャルメディア上に投稿された動画並びに、当該動画内におけるニキータ・マゼピンの行動を強く非難する声明を発表した。
マゼピンは8日(火)、インスタグラムにセクハラめいた動画を投稿。映像にはポルシェの助手席に座って移動中のマゼピンが、左後席に座っていた女性の胸を触ろうとする様子が映っていた。なお女性はマゼピンの腕を払いのけようとしていた。
既に動画は削除されているが、インターネット上で広く拡散され大きな物議を醸し、対応に追われたハースはマゼピンの行動について次の声明を発表した。
「ハースF1チームはニキータ・マゼピンが最近ソーシャルメディアに投稿した動画の中での行為を容赦しない」
「また、その動画がソーシャルメディアに投稿されたという事実は、ハースF1チームにとっても嫌悪すべき事である」
「この問題は内部で処理されており、現時点ではこれ以上のコメントは差し控える」
なおハースの声明発表と合わせてマゼピンは、インスタグラムに次の謝罪文を投稿した。
「先日の僕の不適当な行為ならびに、それをソーシャルメディアに投稿したという双方の事実に関して謝罪したい」
「道徳的に問題のある行為を起こしてしまった事、そしてハースF1チームに迷惑を掛けてしまった事を申し訳なく思う」
「僕はF1ドライバーとして、より高い基準で自らを律しなければならないにも関わらず、自分自身だけでなく多くの人々を失望させてしまった。この事から学ぶことを約束する」
ハースは12月1日(火)、今季FIA-F2選手権に参戦していたマゼピンと複数年契約を締結し、2021年シーズンのF1世界選手権でレギュラードライバーとして起用する事を正式発表しているが、上記の動画以外にもF3時代にカラム・アイロットに暴力を振るうなど、その人格を倫理・道徳面で非難する声が絶えない。
最近では、サクヒールのレース1での角田裕毅(カーリン)とフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)に対する「一線を越えた」ブロッキングが審議の対象となり、計10秒のペナルティを科された挙げ句に罰則ポイントを科され、次戦出場停止まで後1点に迫った。