雨の混乱必至? 2021年F1エミリア・ロマーニャGP観戦ガイド:TV放送・天気・各種データ…フジNEXTとDAZN配信日程
レッドブル・ホンダとメルセデスの激戦が繰り広げられ、角田裕毅がセンセーショナルなF1デビューを飾った開幕バーレーンから3週間を経て、2021年シーズンの第2戦、エミリア・ロマーニャGPが4月16日-18日にイモラ・サーキットで開催される。
ヨーロッパラウンドの開始告げる現地イタリアと日本との時差は7時間。各セッションの開始時刻は現地11時~15時(日本時間18時~22時)となるため、日本のファンにとってはリアルタイムで視聴しやすい時間帯だ。
2021年シーズンも地上波やBSでのテレビ中継は行われず、視聴に際しては有料放送か有料ネット配信サービス、フジテレビNEXTかDAZNを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。
コース及びレース概要
戦いの舞台となるのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響を受け再編された昨年のF1カレンダーに14年ぶりに復活したイモラ・サーキット、正式名称アウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリだ。
全長4,909mのコースには全19の様々な速度域のコーナーが設けられる。直線区間が全体の71%を占めるだけに、エンジン全開率も73%と非常に高く、平均速度は約200km/hと、シルバーストンと鈴鹿に次いで3番目に速い。
イモラでの最多優勝回数を誇るドライバーはミハエル・シューマッハだ。ベネトン時代の1994年とフェラーリ移籍後の1999年、2000年、2002-04年、そして2006年の計7回で勝利を収めた。
現役ドライバーとしては昨年の勝者であるルイス・ハミルトン(メルセデス)と、ルノー時代の2005年に表彰台の頂点に立ったフェルナンド・アロンソの2名となる。
コース幅が狭い昔ながらのオールドサーキットという事でオーバーテイクが難しく、過去28回のレースの内、ポール・トゥ・ウインは9回と、予選順位が決定的な意味を持つ。なお国際自動車連盟(FIA)は今回のレースに先立ち、イモラ・サーキットのDRSゾーンを拡張した。追い抜き改善が期待される。
3月末のシーズンオープナーで絶対王者メルセデスを凌駕するパフォーマンスを示したレッドブルRB16B。真価が問われる第2戦でトップチェッカーを受けるのはメルセデスかレッドブルか、それとも…。
週末の現地天気
全体的に気温が低く、執筆時点での天気予報では予選および決勝が予定されている土曜と日曜に雨予報が出ている。チームとしてはセットアップという点で難しい舵取りを迫られそうだ。
土曜のイモラは一日中雲に覆われる見込みで、FP3と予選が行われる午前11時から午後4時までは不安定な状況が続く。仮に降ったとしても突発的なもので、本格的な雨となる事はなさそうだ。
日曜もレース中は恐らく天候が持ち堪えてくれそうな見通しだが、1日を通しての降水確率は40%と、ウェットレースとなる可能性は決して否定できない。
日付 | 天気 | 最高気温 | 最低気温 | 降水確率 |
---|---|---|---|---|
4月16日(金) | 晴れ時々曇 | 13℃ | 5℃ | 0% |
4月17日(土) | 晴れ時々曇 | 13℃ | 6℃ | 40% |
4月18日(日) | 曇り時々雨 | 10℃ | 5℃ | 40% |
開催スケジュールと放送日程
エミリア・ロマーニャ・グランプリは3回のフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションで構成される。エディンバラ公爵フィリップ殿下の葬儀開催を受けて、初日金曜のフリー走行は開始時間が30分前倒しに、土曜日のセッションは1時間前倒し変更された。
FP1は日本時間4月16日(金)18時に開始され、決勝は18日(日)22時にフォーメーションラップを迎える。フジテレビ及びDAZNともに、フリー走行、予選、決勝の全セッションをノーカット生中継する。
フジテレビNextでは森脇基恭、米家峰起、川井一仁の各氏が解説を務める。実況は野崎昌一アナウンサー。放送開始時刻は、フリー走行と予選がセッション開始10分前、決勝は40分前となる。
スポーツチャンネルDAZNでは小倉茂徳、田中健一、中野信治、サッシャ、笹川裕昭の各氏が実況・解説を行う。下記はすべて日本時間。
セッション 開始時間 |
CS放送 フジテレビ |
ネット配信 DAZN |
|
---|---|---|---|
FP1 4月16日 |
18:00- | 17:50- | 18:00- |
FP2 4月16日 |
21:30- | 21:20- | 21:30- |
FP3 4月17日 |
18:00- | 17:50- | 18:00- |
予選 4月17日 |
21:00- | 20:50- | 21:00- |
決勝 4月18日 |
22:00- | 21:20- | 22:00- |
タイヤ選択
公式タイヤサプライヤーのピレリはC2~C4までの中間レンジのコンパウンドを持ち込む。これは様々な戦略が見られた開幕バーレーンGP及び、半年前に行われた昨年のグランプリと同じ選択だ。
ただし今シーズンのコンパウンドは昨年型と全くの同一仕様ながらも、増加するダウンフォースからタイヤを守るべく構造が強化され耐久性が向上。より低い空気圧であってもオーバーヒートに耐えられるよう改良が加えられている。
ピレリは今回のタイヤ選択について「コース特性や、春を迎えるこの時期の欧州のさまざまな天候に対応できるよう、幅広い性能を備えたタイヤを選んだ」と説明している。
フリー走行時間は短縮されたが、昨季同様にソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットが各マシンに供給される。
オーバーテイクが困難である事、そしてピットレーンが長い故にピットストップによるロスタイムが大きい事から1ストップ戦略が主流になるものと思われる。
- ハード(白): C2
- ミディアム(黄): C3
- ソフト(赤): C4
昨年のレース結果
勝者 | ルイス・ハミルトン Mercedes |
---|---|
表彰台 | 1位:ルイス・ハミルトン Mercedes |
2位:バルテリ・ボッタス Mercedes |
|
3位:ダニエル・リカルド Renault |
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ファステストラップ | ルイス・ハミルトン Mercedes 1分15秒484 |
ポールポジション | バルテリ・ボッタス Mercedes 1分13秒609 |
優勝戦略 | 中古ミディアム(30周) 新品ハード(22周) 中古ソフト(11周) |