スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、第3戦F1中国GP予選で1分31秒095の全体ベストを記録、2戦連続でポールポジションを獲得した。2番手はキミ・ライコネン、週末を通して速さをみせ、Q3最後のアタックまで暫定ポールにつけていたものの、最後の最後で1000分の87秒という僅差でチームメイトに敗れ去った。チームとしてはバーレーンに続きフロントローを占拠した形となった。

「良かったけど、十分じゃなかった。望んでいた結果じゃないよ」マシンを降りてインタビューに応えたライコネン。微かながらに悔しさをにじませた。

午前のFP3に引き続き上海インターナショナル・サーキットはどんよりとした厚い雲に覆われ、気温12℃、路面温度15℃とかなり寒いコンディションとなった。Q1の最中に一部エリアで軽い降雨があったものの、セッションを通してドライコンディションに恵まれた。

メルセデスはフェラーリに完敗を喫した。3番手バルテリ・ボッタス、4番手ルイス・ハミルトン共に、ポールシッターのベッテルからコンマ5秒以上も遅れを取った。ハミルトンは今週末の全セッションでボッタスに先行を許す事となった。メルセデスとフェラーリの両陣営は黄色のソフトタイヤでQ2最速タイムを記録したため、明日のレースを中古のソフトでスタートする。

トップ4に続いたのはレッドブル勢。FP3でターボチャージャーが原因と思われるエンジントラブルに見舞われたダニエル・リカルド、予選Q1残り3分のところで辛うじてエンジン交換を終えコースイン。Q3進出を果たし6番グリッドを手に入れた。僚友マックス・フェルスタッペンはリカルドを上回る5番手となった。

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トロロッソ・ホンダ勢にとっては厳しい予選となった。バーレーンGPの主役ピエール・ガスリーは、最終アタックのセクター2でタイム更新できず、0.136秒差でQ2進出を逃し16番手。ブレンドン・ハートレーは、前走シャルル・ルクレールの最終コーナーでのスピンの影響を受け、Q1で3度のランを実施。辛うじてQ2進出を果たしたが、直近のライバルと戦えるだけの速さはなく15番手で予選を終えた。

ミッドフィールドの争いはニコ・ヒュルケンベルグ（Renault）が制し、トップから1.4秒遅れで7番手につけた。続いたのは、開発の遅れによって開幕戦から後方に沈んでいたフォース・インディア勢のセルジオ・ペレス。FP3以降急激に浮上し8番手と大健闘した。カルロス・サインツが9番手に食い込み、ルノーの2位が揃ってトップ10に名を連ねた。

期待の高かったハースF1は、今週末ロマン・グロージャンを圧倒し続けていたケビン・マグヌッセンがまさかのQ2敗退で11番手。FP3でのブレーキ・バイ・ワイヤのトラブルの影響で、リアブレーキを全交換して予選に臨んだグロージャンが10番手という結果となった。

マクラーレン勢はフリー走行で何度も練習していた様に、ストフェル・バンドーンが自身のトゥを使ってフェルナンド・アロンソのタイムをサポートしたが、コンマ数秒近くの利を得てもなお今季初Q3進出は遠かった。アロンソは13番手、バンドーンも14番手でQ2敗退となった。

2018年F1第三戦中国GP決勝レースは、日本時間4月15日(日)15時10分から上海インターナショナル・サーキットで行われる。

2018年F1第3戦中国GP予選リザルト

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