走行の準備をするレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー、F1バルセロナテスト2日目
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ピエール・ガスリー「1レース毎に改善し続ける必要がある状況」 F1中国GP《preview》

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レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、2019年FIA F1世界選手権第3戦中国GPに先立って抱負を語った。ガスリーはトロ・ロッソ在籍時の昨年のレースで、チームメイトのブレンドン・ハートレーと同士討ち。10秒ペナルティを課せられ、最終18位でフィニッシュした。

ガスリーは現在、ドライバーズランキングで4ポイントを獲得して10位。マックス・フェルスタッペンは27ポイントで3位につけており、大きく差を開けられている。ここで一つ有望なパフォーマンスを示しておかないと、シートが危うくなりかねない。

レッドブル・ホンダRB15は、バーレーンでリアエンドのグリップ不足に苦戦。先日行われたインシーズンテストで解決策を見出したようだが、ガスリーは「1レース毎に改善しなきゃらならない状況にある」とコメント。フライアウェイの連戦故に、問題の完全解決にはお膝元ヨーロッパラウンドの第5戦スペインGPまで待つ必要がありそうだ。

なお、レッドブル・レーシングにとって中国GPはF1初優勝を達成した思い出の地。10年前の2009年、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが1-2フィニッシュを果たし、チーム創設後初めて表彰台の頂点に登った。その様子を見ていたモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは思わず涙。印象的なシーンであった。

1レース毎に改善し続ける必要がある状況

ピエール・ガスリー

シーズン3戦目だね。ワクワクするよ。僕にとっては昨年初めてレースをした場所だし、中国の事はあまり良く知らないんだけど、また上海に戻るのを楽しみにしてる。このコースは長いバックストレートがあり、最初のセクションはテクニカルで、本当に特別なトラックなんだ。

今の僕らは1レース毎に改善し続けなきゃならない状況にある。この前のレースよりも、もう少しパフォーマンスを見つけて、さらに多くのポイントをかけて戦える事を願ってる。

中国GPはレッドブルが初優勝した場所だし、F1にとっての1000戦目のグランプリだから特別な週末になるだろうね。バーレーンはコンディションが変化する難しい週末だったけど、ポイント圏内でフィニッシュできて良かった。中国GPまでに改善できる領域に集中的に取り組んでるところだ。


F1中国GPの戦いの舞台となるのは上海インターナショナル・サーキット。上海の「上」の字を模した様なレイアウトを持ち、約1.2kmもの超ロングストレートを誇る。昨年のグランプリでは、6番グリッドからスタートしたレッドブルのダニエル・リカルドが大逆転勝利。2位にバルテリ・ボッタス、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

今年の中国GPは、F1世界選手権1000戦目の節目のグランプリとなる。一回目のフリー走行は、日本時間4月12日(金)11時から開催される。

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