F1中国GP:レーシング・ブルズに処分、ハジャーの危険リリースを認定

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2025年F1第2戦中国グランプリの公式予選中に発生したピットレーンでの「アンセーフ・リリース」事案について、FIAスチュワードは3月22日、アイザック・ハジャーが所属するレーシング・ブルズに対し、5,000ユーロ(約81万円)の罰金処分を科す裁定を下した。

インシデントは現地時間15時56分に発生。ハジャーがピットガレージから発進した際、ちょうどレーンを通過中だったレッドブルのマックス・フェルスタッペンの進路を塞ぐ形となり、フェルスタッペンは衝突回避のために回避行動を強いられた。

FIA競技規則第34.14条a)に違反したとされるこのケースについて、FIAは両ドライバーおよび各チームの代表から聴取を行い、映像やデータを精査した。

聴聞会の中でハジャーは、「ピットレーン担当の指示に従って発進した」と説明した。スチュワードは、ハジャーが進路前方にリリースされたことにより、フェルスタッペンが回避行動を「強いられた」と判断した。

また、レーシング・ブルズがチームとしての過失を認めたため、スチュワードもこれを受け入れ、5,000ユーロの罰金を科した。

レーシング・ブルズは予選でハジャーが7番手、角田裕毅が9番手と好結果を出しており、レースで同様のミスが起きぬよう、より一層の慎重なオペレーションが求められる。

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