レーシング・ブルズのローラン・メキーズ代表は、角田裕毅とアイザック・ハジャーは「絶好調」であるとして、「センセーショナル」な角田の好走で今季初ポイントを獲得したスプリントに続き、決勝ではダブル入賞を目指すと意気込んだ。

レーシング・ブルズは2025年F1第2戦中国GPの予選でダブルトップ10入りを果たし、ミッドフィールド勢の中で頭ひとつ抜けた速さを示した。特に、新人ハジャーは開幕戦に続いてルーキ最上位となる7番手を獲得。評価を高めた。

角田は最終ラップのミスにより予選9番手に甘んじたが、直前のスプリントでは、2つポジションを上げて6位入賞を果たし、チームに今季初ポイントを持ち帰った。

メキーズは予選後、「ここ上海で、チーム全体がこの2日間を通して素晴らしい仕事をしてくれた。ユーキとアイザックは絶好調で、今朝のスプリントでは力強い走りを見せてくれた。ユーキは終始、速いクルマを抑え込み、センセーショナルな走りで今季初ポイントを持ち帰ってくれた」と振り返った。

「午後の予選では、これまでの週末のパフォーマンスをしっかりと裏付ける結果を残せた。これほどの接戦にも拘らず、2人ともがQ3進出を果たしてくれたのは本当に素晴らしいことだ」

19周のスプリントレースの経緯について、レーシングディレクターのアラン・パーメインは次のように補足した。

「まずスプリントでは、ユーキが素晴らしいスタートを決めて、1周目に2つポジションを上げて6番手につけた」

「その後はタイヤマネジメントがカギとなる展開になり、誰もがフロントタイヤのデグラデーションに苦しむ中、ユーキはしっかりと対処し、そのポジションを脅かされることなく、今シーズン初のポイントを獲得してくれた」

スプリントでの好結果に伴い、チームは上海におけるタイヤマネジメントのコツを掴み、その後の予選に向けて自信を深めることとなった。

予選についてパーメインは、「ユーキは昨日のスプリント予選でSQ3に進出したため、タイヤが1セット少ない状態だったが、2人とも本当に素晴らしい予選をしてくれた。アイザックはメルボルンでの出来事を見事に乗り越えて、今日は本当に安定したパフォーマンスを見せてくれた」と振り返った。

とは言え、メキーズが「最大のチャレンジ」と呼ぶ決勝レースはまだ終わってはいない。

パーメインは「明日は7番手と9番手からスタートする。ポイント獲得のチャンスは十分ある」と意気込み、メキーズは「今夜、サーキットとファクトリーの全スタッフと連携してマシンのすべてを引き出し、2台そろってのポイント獲得を目指す」と誓った。

2025年F1中国GP予選ではオスカー・ピアストリ（マクラーレン）がキャリア初のポールポジションを獲得。ジョージ・ラッセル（メルセデス）が2番手、ランド・ノリス（マクラーレン）が3番手に続く結果となった。

決勝レースは日本時間3月23日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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