
角田裕毅、強豪勢を抑え6位「意外と耐え切れた」レーシングブルズの速さに驚き
2025年F1第2戦中国グランプリのスプリントレースが3月22日(土)に上海インターナショナル・サーキットで開催され、レーシング・ブルズの角田裕毅が6位入賞を果たした。
序盤での果敢な攻めと、強豪勢を抑え切る冷静な走りが光り、スタートポジションから2つ順位を上げ、今季初となる3ポイントをチームにもたらす結果となった。
アントネッリを終始背後に従え、冷静なレース運び
角田は6番グリッドからスタートすると、1周目のターン6でミスを犯したランド・ノリス(マクラーレン)をパス。続けて、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリを抜き去り、オープニングラップ終了時点で6位に浮上した。
その後は、アントネッリを常にDRS圏内に背負いながらも、ポジションを守り続けた。タイヤのデグラデーションが進む中でも落ち着いた走りを見せ、順位を譲ることなくチェッカーを受けた。
レース後、角田は「間違いなくスタートが決め手になりました。トップチームを背後に抑え続けることができましたし、全体としてすごく楽しいレースでした」と振り返った。
「楽なレースでなかったことは確かですが、それでも、ペースの力強さには自分でも驚いています。正直、もっと厳しい展開になると思っていましたが、意外にシッカリと耐えることができました」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ランド・ノリスのマクラーレンMCL39と角田裕毅のレーシング・ブルズVCARB 02を含む後続勢をリードするジョージ・ラッセルのメルセデスW16、2025年3月22日(土) F1中国GPスプリント(上海インターナショナル・サーキット)
レース終盤に襲った”プレッシャー”
また、終盤にアントネッリの後方からノリスが追い上げてきた場面については、「デグラデーションがかなり酷く、後方からランドが迫ってくるのが見えていたので、プレッシャーを感じていました」と本音を明かした。
角田は先週末の開幕オーストラリアGPで、終始トップ6を争うパフォーマンスを発揮したが、チームの戦略ミスによりチャンスを棒に振った。
「先週、あれだけのポイントを失ったことを思えば、今日はしっかりポイントを取れましたし、チームが本当にいい仕事をしてくれたと思います」と笑顔を見せた。
角田はこの後、日曜の決勝レースのグリッドを争うグランプリ予選に臨む。セッションは日本時間16時に開始される。