
ハジャー、再び新人最上位「トップドライバーと走れて本当に興奮した!」 ”完璧機能”のクルマで初入賞へ
F1第2戦中国GP予選でアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は、開幕戦での予選に続いて再びルーキー勢最上位となる7番手を獲得し、同世代のライバル達の中で頭ひとつ抜けた存在感を示した。
Q1終盤にはチームメイトの角田裕毅とともに、一時的にタイムシートの最上位に躍り出るシーンも見られた。Q3最終ラップでは、角田を0.559秒上回るタイムを記録し、同じ新人のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を抑えて7番グリッドを持ち帰った。
スプリントでの手応えと学び「タイヤに関して優位に立てた」
予選に先立ち行われたスプリントでは、序盤にガブリエル・ボルトレート(ザウバー)に追い抜きを許して16番手に後退するも、その後、ポジションを取り返し、2ポジションアップの13位でフィニッシュした。
「今朝のスプリントでは経験を積むことが大事だったし、全体としては悪くないレースだった。それにバトルも楽しめた」とハジャーは振り返った。
「レース終盤に向けてのペースはかなり良かった。ここは全体的にタイヤのデグラデーションが大きいサーキットだけど、僕らはタイヤの面で中団の他のクルマより良かったように思う。改善の余地はあると思うけど、前進するためのアイデアも見えている」
予選の出来に自信と課題「Q1は最高、Q3は悔しさも」
予選については、「Q1は最高に良かった。バランスが完璧で、クルマの感触も抜群だった。一方で、Q2とQ3では風向きが変わってしまい、その影響でドライビング中の感覚に少し影響が出てしまった」と説明した。
「Q3はかなり緊張感があったけど、トップドライバーたちと一緒に走れて本当に興奮した。ただ、もう少しタイムを削れる余地があったと思うから、その点では少し悔しい」
「開幕戦を終えて、チームはすごく良い仕事をしてくれた。全くタイプの違うこの上海でクルマのパッケージを最大限に引き出してくれた。クルマは完璧に機能しているし、明日はなんとかポイントを獲れるよう全力を尽くすつもりだ」
2025年F1中国GP予選ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がキャリア初のポールポジションを獲得。ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に続く結果となった。
決勝レースは日本時間3月23日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。