サイド・バイ・サイドの激しい攻防を繰り広げるフェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1中国GP決勝にて
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フェルスタッペン、戦略の妙と激しい攻防戦で4位を奪取「ベッテルとのバトルは楽しかった」F1中国GP《決勝》

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14日(日)に行われたF1第3戦中国GP決勝レースを終えて、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、フェラーリとの攻防を振り返った。

レッドブル陣営は2度に渡って、前を行く跳馬にアンダーカットを仕掛けてポジション奪取を模索。その度にフェラーリ陣営側も即座に反応し、戦略面とトラック上の両方で激しいバトルが繰り広げられた。

1度目の抗争では、遅れてピットに入ったセバスチャン・ベッテルがハードタイヤの温度に苦しみ、アウトラップを終えたばかりのフェルスタッペンが急接近。タイヤスモークが上がる激しい攻防戦が繰り広げられたが、追い抜きには至らなかった。

だが、ベッテルの救うためにフェラーリはシャルル・ルクレールを諦めざるを得ず、フェルスタッペンはもう一台のSF90を交わして4位に浮上。1ポジションアップでチェッカーフラッグを受けた。

好戦略と激しい攻防戦で4位「ベッテルとのバトルは楽しかった」

マックス・フェルスタッペン決勝: 4位, グリッド: 5番手

簡単なレースじゃなかったけど、チームが戦力面で本当に素晴らしい仕事をしてくれた。フェラーリにアンダーカットを仕掛けて前に止まるストラテジーだったんだ。シャルルの前で4位フィニッシュできたことは、結果を最大化できたことの証だと思う。

セブ(ベッテル)とのバトルは楽しかった。彼はピットレーンから出てきたばかりでタイヤが冷えていたしね。あれが唯一のチャンスだったから頑張ったんだけど、結果を見れば分かるように、僕らには最後まで彼と戦えるだけのペースを持ち合わせていなかった。

僕としても全力でプッシュしていたし、チームとしてのこの結果に満足して良いと思う。メルセデスやフェラーリと戦うにはまだペースが足らないけど、僕らは良い位置につけていると思うし、毎戦手堅くポイントを獲得できている。


56周で争われた決勝レースでは、2番グリッドのルイス・ハミルトンがスタート直後にポールのバルテリ・ボッタスをオーバーテイク。通算75勝目を挙げた。2位にはボッタスが続きメルセデスが1-2。3位表彰台にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。

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