
苦笑するハジャー「25秒も差がつくわけで…」ブルズの戦略が響き8位入賞のチャンス喪失
2025年FIA-F1世界選手権第2戦中国GPを11位で終えたアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は、2ストップ戦略を採用した結果、順位を大幅に落としたことについて「25秒も差がつくわけで…」と苦笑交じりに振り返った。
潜在的には8位も、悔やまれるラップ1と戦略
第2スティントでは入賞圏内まであと1つの11番手を走行していたハジャーだが、ライバルが1ストップにコミットする一方、レーシング・ブルズは不可解な2ストップ戦略を採用。仮に戦略が適切であれば、8位入賞も十分に狙えた展開だった。
レース後、戦略が噛み合わなかっただけで君の走りは素晴らしかった、と呼びかけられたハジャーは「その通りだと思う」と肯定した。
一方で、自身の課題についても言及し、「自分にもっとできることがあったとしたら、それは1周目だったと思う。混乱をうまく避けるべきだった」と頭を抱える素振りを見せた。
「スタートはすごく良くて、前にいたフェラーリ2台よりいい加速だったんだけど、ターン2で詰まってしまい、ポジションを失ってしまった」
さらに、「そのあとは、思ったよりペースが良くて驚いたけど、僕らは2ストップで、他のドライバーが1ストップという状況だと、それで25秒も差がつくわけで…それが全てだね」 と苦笑いを浮かべた。
ドゥーハンとの攻防戦「万事OKさ」
ラスト14周は、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)を追い回し続ける展開となった。最終的にオーバーテイクには至らなかったが、ドゥーハンがレース中のインシデントにより週末2度目のペナルティを科されたため、ハジャーは1つ順位を上げ、11位でレースを終えた。
ドゥーハンとの攻防について、ハジャーは「結局、抜けなかった。彼はヘアピンでブレーキングをめちゃくちゃ遅く引っ張っていたんだ」と振り返った。
「カットバックやアウトブレーキングで仕掛けようとしたら、彼はコーナーを曲がりきれず、自らコース外に膨らんでいた。ちょっと激しいバトルではあったけど、最終的には彼にペナルティが出たし、万事OKさ」
2025年F1第2戦中国GPでは、オスカー・ピアストリがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位に続いたことで、マクラーレンが1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは、4月4日のフリー走行1で幕を開ける。