F1第9戦カナダGPでマックス・フェルスタッペン（レッドブル）に次ぐ2位に終わったランド・ノリスは、最初のセーフティーカー（SC）が導入された際にマクラーレンが「判断ミス」を犯したために「勝つべきレース」を落としたとの見方を示した。

ウェットレースの序盤はポールシッターのジョージ・ラッセル（メルセデス）がリードしていたが、路面が乾くにつれて競争力を増したノリスはフェルスタッペンとラッセルを交わし、23周目の時点で5.4秒差をつけ首位を走行していた。

しかしながら、ローガン・サージェント（ウィリアムズ）がターン4でスピンを喫した事でその周に導入されたSCがノリスの運命を狂わせた。

レースコントロールがSCの導入を決定した際、ノリスはピットレーンの入口がある最終シケイン付近を走行していた。結果、レーンに飛び込む事ができず、フェルスタッペンやラッセルより1周遅れでピットインした結果、コースに戻ったノリスは3番手に後退した。

ノリスは当初、このSCのタイミングについて「マイアミでは有利に働いたが、今回は逆だった」と述べ、「少し運が悪かった」としていたが、後に意見を変え、判断ミスによって勝利を逃したと主張した。

「今日はレースに勝たなきゃならなかったのに、それができなかったから本当にフラストレーションが溜まる」とノリスは語る。

「ペースはあった。でも終盤のドライコンディションの時は、多分そうじゃなかった。でも結局のところ、それは大した問題じゃなかった。今日は勝つべきだった。それに尽きる」

「…ピットインすべき時にピットインせず、セーフティカーに前を塞がれてしまった。チームとして十分な仕事ができなかっただけだと思う。運が悪かったわけじゃない。マイアミと同じ状況でもなかった。単なる…判断ミスだ」

「僕とチームの責任だ。これについては後で話し合うつもりだ」

「今日は勝つべきだった。今や僕らは2位に満足できないレベルに来ていると思う。目標は勝利だ。今日はそれができなかった。悔しい。でも厳しいレースだったし、もっと悪い結果もあり得た事を考えると、2位でフィニッシュできたのは悪くはなかった」

ノリスを逆転してフェルスタッペンがリードを奪った際、フェルスタッペンのレースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼは、SCによってノリスに勝利のチャンスを奪われた今季のマイアミGPに触れて「因果は巡る！」と叫んだ。

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