自らのミスによってポイント獲得を逃したレースを経てインタビューに応じる角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年6月9日F1カナダGP
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深い溜め息…角田裕毅、残り5周で9位も「本当に愚かなミス」でキャリア最長4戦連続入賞逃す

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6月9日(日)のF1第9戦カナダGP決勝レースで角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、残り5周を切ったところでポイント圏内9番手を走行していたものの、曰く「本当に愚かなミス」を犯した事でキャリア最長4戦連続入賞逃す結果となった。

70周のレースの66周目、角田裕毅はターン9でコース外に飛び出し、濡れた芝生の上で痛恨のスピンを喫した。この間に多くの後続車両に追い抜かれ、無念の14位でフィニッシュした。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)と接触しかけたが、事故には至らず、けが人が出なかった事は不幸中の幸いだった。

フィニッシュラインを越えた後、角田裕毅は無線を通してチームに謝罪し、「理由は分からないけど、ブレーキングが酷く難しかった」と伝えた。

レース後のインタビューに応じた角田裕毅は、コースアウトした瞬間の出来事について問われると、下を向きながら「あれは僕のミスです。序盤からブレーキにかなり苦労していたのですが…、そうは言っても僕のミスです」と答えた。

スタート前に車体が動いたとして5秒ペナルティを受けながらも、僚友ダニエル・リカルドは予選5番手から8位フィニッシュを果たした。

スタートでまたも出遅れがあっとは言え、ジル・ビルヌーブ・サーキットでのVCARB 01は全体として明らかに競争力があり、ポイント獲得の可能性は高く、ドライバー、チーム双方とも期待を寄せていたはずだ。

今回の結果を受け入れるのはどれだけ辛いか?との質問に対して角田裕毅は、深い溜め息をついた後、「…本当に愚かなミスでした。でも仕方ありません」と返した。

角田裕毅はリカルド共々、今回もスタートで蹴り出しが悪く1周目を終えて3ポジションダウンの11番手に後退したが、最初のセーフティーカー(SC)でエステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(ザウバー)と並び唯一、使い古したインターでステイアウト。これにより7番手に浮上した。

角田裕毅は、プレスリリースを通して改めて謝罪を口にすると共に、「チームは戦略に関して正しい判断をしてれました。古いインターミディエイトタイヤで走り続けるのは楽ではありませんでしたが、感触は悪くなく、ドライタイヤに変更するタイミングの判断も良かったと思います」と語った。

「フリー走行から予選にかけて立て直せた事は良かったのですが、今日は兎に角、完走する事が重要で、本来あるべき形でレースを終える事ができず、残念な結果になってしまいました」


2024年F1第9戦カナダGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目を上げた。2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

カタロニア・サーキットを舞台とする次戦スペインGPは6月21日のフリー走行1で幕を開ける。

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