レースに先立ちピットレーンを歩くセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング RB20)、2024年6月9日(日) F1カナダGP決勝(ジル・ビルヌーブ・サーキット)
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ペレス、F1スペインGPで降格ペナ…レッドブルに2万5千ユーロの罰金。カナダで大破した車両をドライブ

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F1カナダGPのスチュワードは、「深刻なダメージ」を受けたクルマをドライブし続けたとして、セルジオ・ペレスに次戦での3グリッド降格ペナルティを科すと共に、所属先のレッドブル・レーシングに2万5,000ユーロ(約423万円)の罰金を科す裁定を下した。

70周のレースの51周目、13番手を走行していたペレスはターン6で単独スピンを喫してバリアに衝突。リアウィングが大破した状態でピットレーンへと戻り、そのままリタイヤした。

ペレスについてデレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は、「大きなダメージを負ったクルマで残りのラップを周回し続け、ピットに戻る途中で複数のカーボンファイバー製パーツを脱落させた」と指摘した。

事故当時、レースをリードしていたのはペレスのチームメイト、マックス・フェルスタッペンだった。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)とのギャップは5.561秒だった。

レッドブルは聴聞会の中で、セーフティーカー(SC)の導入を避けるためにピットに戻るようペレスに指示した事を認めた。

スチュワードは、チームに対する金銭的ペナルティだけでなく、本インシデントが「安全面に及ぼす影響」を考慮し、過去の判例に則って競技上のペナルティも必要であると判断。ペレスに次戦での3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。

2週間後に控えるのはカタロニア・サーキットでのスペインGPだ。仮にペレスがスペインGPを欠場した場合、ペナルティはその翌戦のオーストリアGPといった具合に、消化されるまで持ち越される。


2024年F1第9戦カナダGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目を上げた。2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

カタロニア・サーキットを舞台とする次戦スペインGPは6月21日のフリー走行1で幕を開ける。

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