F1ベルギーGP:パワーユニット投入状況…怒涛のエンジン交換ラッシュ
国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンF1第7戦ベルギーGPの1回目のフリー走行開始時点における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。
ベルギーGPは例年、サマーブレイク明けの初戦として行われる傾向にあり、チームはカレンダー屈指のパワーサーキット、スパ・フランコルシャンの週末で計画的なエンジン交換を消化してきた。新型肺炎でカレンダーが再編された今年もそれは変わらず、半数以上のマシンが何らかのコンポーネントを新調した。
メルセデス勢、レーシングポイント勢、アルファロメオ勢を含む9名は、今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hを投入した。なおライコネン、オコン、ノリスに関しては、MGU-Kも2基目とした。
- ルイス・ハミルトン(Mercedes)
- バルテリ・ボッタス(Mercedes)
- ランド・ノリス(Mclaren)
- エステバン・オコン(Renault)
- セルジオ・ペレス(Racing Point)
- ランス・ストロール(Racing Point)
- キミ・ライコネン(Alfa Romeo)
- アントニオ・ジョビナッツィ(Alfa Romeo)
- ニコラス・ラティフィ(Williams)
フェラーリ製F1パワーユニットを搭載する本家とハースの計4台は、2基目のMGU-Kの封を切った。更に、シャルル・ルクレールとロマン・グロージャン、そしてジョビナッツィは2基目のESを開封。ルクレールに関してはCEも今季2基目とした。
なおホンダエンジン勢は、前戦スペインGPまでの週末に戦略的な交換を先んじて実施しているため、スパではレッドブルとアルファタウリの全4台が開封済みの中古を使用している。
いずれもレギュレーションで許可された基数に留まるため、現時点では今週末のレースでPU交換に伴うグリッド降格は行われない見通しだ。
V6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kと、最大2基のES及びCEをペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。現時点では17戦の開催が計画されている。
ベルギーGP:パワーユニット投入状況
Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|
ハミルトン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ボッタス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ベッテル | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ルクレール | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
フェルスタッペン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
アルボン | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
サインツ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ノリス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
リカルド | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
オコン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
クビアト | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ガスリー | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ペレス | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ストロール | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ライコネン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ジョビナッツィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
グロージャン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
マグヌッセン | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 |
ラッセル | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ラティフィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |