2014年から2018年までのメルセデス製F1パワーユニット
Courtesy Of Daimler AG

F1ベルギーGP:パワーユニット投入状況…怒涛のエンジン交換ラッシュ

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国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンF1第7戦ベルギーGPの1回目のフリー走行開始時点における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

ベルギーGPは例年、サマーブレイク明けの初戦として行われる傾向にあり、チームはカレンダー屈指のパワーサーキット、スパ・フランコルシャンの週末で計画的なエンジン交換を消化してきた。新型肺炎でカレンダーが再編された今年もそれは変わらず、半数以上のマシンが何らかのコンポーネントを新調した。

メルセデス勢、レーシングポイント勢、アルファロメオ勢を含む9名は、今季2基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hを投入した。なおライコネン、オコン、ノリスに関しては、MGU-Kも2基目とした。

  • ルイス・ハミルトン(Mercedes)
  • バルテリ・ボッタス(Mercedes)
  • ランド・ノリス(Mclaren)
  • エステバン・オコン(Renault)
  • セルジオ・ペレス(Racing Point)
  • ランス・ストロール(Racing Point)
  • キミ・ライコネン(Alfa Romeo)
  • アントニオ・ジョビナッツィ(Alfa Romeo)
  • ニコラス・ラティフィ(Williams)

フェラーリ製F1パワーユニットを搭載する本家とハースの計4台は、2基目のMGU-Kの封を切った。更に、シャルル・ルクレールとロマン・グロージャン、そしてジョビナッツィは2基目のESを開封。ルクレールに関してはCEも今季2基目とした。

なおホンダエンジン勢は、前戦スペインGPまでの週末に戦略的な交換を先んじて実施しているため、スパではレッドブルとアルファタウリの全4台が開封済みの中古を使用している。

いずれもレギュレーションで許可された基数に留まるため、現時点では今週末のレースでPU交換に伴うグリッド降格は行われない見通しだ。

V6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kと、最大2基のES及びCEをペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。現時点では17戦の開催が計画されている。

ベルギーGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 2 2 2 2 1 1
Mercedes バルテリ・ボッタス 2 2 2 2 1 1
Ferrari セバスチャン・ベッテル 2 2 2 2 1 1
Ferrari シャルル・ルクレール 2 2 2 2 2 2
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 2 2 2 2 2 2
RBR Honda アレックス・アルボン 2 3 3 2 2 2
McLaren Renault カルロス・サインツ 2 2 2 2 1 1
McLaren Renault ランド・ノリス 2 2 2 2 1 1
Renault ダニエル・リカルド 2 2 2 2 1 1
Renault エステバン・オコン 2 2 2 2 1 1
AlphaTauri Honda ダニール・クビアト 2 2 2 2 2 2
AlphaTauri Honda ピエール・ガスリー 2 2 2 2 2 2
Racing Point BWT Mercedes セルジオ・ペレス 2 2 2 2 2 2
Racing Point BWT Mercedes ランス・ストロール 2 2 2 2 1 1
Alfa Romeo Racing Ferrari キミ・ライコネン 2 2 2 2 1 1
Alfa Romeo Racing Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 2 2 2
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 2 2 2 2 2 2
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 1 1 1 2 2 2
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 2 2 2 2 1 1
Williams Mercedes ニコラス・ラティフィ 2 2 2 2 1 1

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