チームに落ち度も…F1ベルギー予選を経て周冠宇にグリッド降格ペナ、競技規定違反で
7月27日の2024年F1ベルギーGP公式予選を経てスチュワードは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の走行を妨害したとして周冠宇(ザウバー)に3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。
スチュワードによると周冠宇は予選Q1で、レーシングスピードで走行していなかったにも関わらず高速のブランシモン(ターン17)でライン上に留まり、フェルスタッペンが接近した際に進路を譲らなかった。
この結果、フェルスタッペンは一瞬、スロットルを緩めざるを得ない状況を強いられた。
ザウバーのピットウォールは周冠宇に対してフェルスタッペンが背後に迫っていることを伝えていたが、スチュワードによるとその情報は「十分に正確」なものではなかった。
フェルスタッペンとの一件について、調査が行われている最中に予選後のインタビューに応じた周冠宇は「無線を聞いてもらえれば明らかだけど、彼らはフェルスタッペンと僕が同じ局面にいると言ったんだ」と説明した。
「つまり僕と同じく、クールダウンラップかアウトラップだと思っていたんだ。でも実際には、彼はフライングラップの最中だった。僕は知らなかった」
チームに落ち度があったとは言え、他車の走行を不必要に妨げることのないようにすることはドライバーの責任であるとして、エンリケ・ベルノルディを含む4名の競技審判団は周冠宇がF1競技規定第37条5項に違反したと結論付け、次のレースでの3グリッド降格処分を言い渡した。
とは言え、周冠宇は予選を20番手で終えているためスターティンググリッドへの影響はない。
2024年F1ベルギーGP予選では10グリッド降格を受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速を刻み、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が昇格のポールポジションを獲得した。最前列2番グリッドにはセルジオ・ペレスが並ぶ。
決勝レースは日本時間7月8日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。