マックス・フェルスタッペン、期待外れのトルコを経て中東での最終3連戦を楽観視
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2020年FIA-F1世界選手権第15戦バーレーンGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでは3位表彰台を目前にしながらも、パワーユニットトラブルによってルノー勢が最終盤に2台同時に脱落。不運なタイミングでのセーフティーカー導入によって4位フィニッシュに終わった。
前戦トルコGPでフェルスタッペンは、ドライコンディションで支配的なパフォーマンスを見せていたものの、ウェット路面で行われた予選以降は流れが一変。2番グリッドから臨んだ決勝ではスタートで出遅れた挙げ句、フロントウイングのフラップが7度ずれていた事で極度のオーバーステアに見舞われリアの摩耗が加速し、無念の6位に終わった。
歩みを止めたメルセデスW11とは異なり、レッドブル・ホンダRB16には継続的にアップグレードが投入されている。開発の成果によってブラック・アローとのギャップは着実に縮まってきており、ポールポジション並びに優勝への期待が高まっている。
前戦イスタンブールでは異常なコンディションがリザルトに大きな影響を与えたが、年末の中東は30度近くにまで気温が上がるだけでなく降雨の可能性も少ないため、その点においてフェルスタッペンは実力が反映されるレースになるはずだとして、バーレーン及びアブダビでの最終3連戦を楽観視している。
バーレーンGPを含めて今季は残る3戦。フェルスタッペンは27点差でバルテリ・ボッタスを追うコンストラクターズランキング3位につけている。
マックス・フェルスタッペンバーレーンGPに向けて
前戦トルコGPではプラクティスで最速を連取するも、ウエットとなった混沌の予選でポールを逃してしまいました
金曜日のコースコンディションは凄くトリッキーだったけど、バランスは取れていたし、マシンも上手く機能していたから満足していた。
好調だと感じていただけに決勝レースで6位に終わってしまった事は、チーム全体にとって残念な結果だった。幾つか問題を抱えていたうえにリアタイヤの消耗も早かった。悔しさと共にトルコを後にしたのは僕だけじゃない。チーム全員が肩を落としていた。それは誰もが勝ちを望んでいたからだ。
起きてしまった事を変える事はできないからこそ、僕らはウジウジとせずに常に前を見据えている。再びあの時のようなコンディションに見舞われる事はないだろうから、最終戦に向けた残りのグランプリはもっとオーソドックスなレースになるはずだ。
アブダビ前のバーレーンは2連戦です。期待できますか?
ナイトレースは通常とは全然違う雰囲気だから僕は毎回楽しんでいるし、シーズンの最後という事もあって良い気分転換になる。第1レースは僕らにとって馴染みのコースレイアウトで行われるけど、ここはタイヤに厳しいから、如何にしてこれを上手く克服するためのセットアップを見つけられるか鍵を握ることになると思う。
バーレーンGPの舞台となるのは、1周5412m、全15コーナー、4本のロングストレートを持つエンジン全開率65%のバーレーン・インターナショナル・サーキットだ。
ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、残り10周というところでレースを終始先導していたシャルル・ルクレールのICE(内燃エンジン)に燃焼異常トラブルが発生。予選3番グリッドのルイス・ハミルトンが逆転優勝を飾り、2位にバルテリ・ボッタスが続く結果となった。
F1バーレーンGPは、日本時間11月27日(金)20時からのフリー走行1で幕を開ける。