
ガスリー、ノリスとマックスを「痛い目に遭わせてやりたい」1年で最下位から2列目に、ポールにすら迫ったアルピーヌ
アルピーヌのピエール・ガスリーが、2025年F1第4戦バーレーンGP予選で驚異的なパフォーマンスを披露し、決勝を4番グリッドからスタートすることが決まった。予選後には、「たまには痛い目に遭わせてやりたい」と冗談を交えながら語り、トップ勢への挑戦を宣言した。
「P10が精一杯」からのサプライズ
予選に先立ちアルピーヌは、Q3進出すら厳しいと予想していた。ガスリー自身も「せいぜい9番手か10番手だと思ってた」と認めた。だが、Q1から徐々にペースを上げ、Q3ではポールポジションにわずか0.3秒差の驚異的なタイムを記録した。
「コンマ3秒差って、正直“イカれてる”よね。今日のパフォーマンスには満足してる。クルマのポテンシャルをしっかり感じられたし、これはチーム全体にとって大きな成果だ」とガスリーは手応えを語った。
「ホント、嬉しい。Q2、Q3では”スペシャルなラップ”を決めることができたし、最終コーナーを立ち上がった時は、これはイケるって感覚があった」
「良いラップだとは分かってたけど、まさかこれほど他のマシンと差がつくとは思ってもみなかった。今季はここまで、そして今週末も正直、かなり厳しかったから、チーム全体にとってもすごく嬉しい結果だよ」
「Q1の時点ではクルマのフィーリングも完璧じゃなかったけど、小さなことを積み重ねていった結果、最終的にこの結果につながった」
ノリスとマックスに「痛い目に遭わせてやりたい」
ガスリーは予選Q3で、ランド・ノリス(マクラーレン)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を上回るタイムを記録。セッション後にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)にグリッド降格処分が下されたことにより、決勝4番グリッドからのスタートが決定した。
ガスリーは「たまにはトップ勢を痛い目に遭わせてやりたいね」と冗談交じりに語り、「ランドとマックスには、スタート直後の数周で互いにやり合ってもらえると最高だな…僕を巻き込まずにね」と冗談交じりに語った。
”どん底”から1年を経て劇的改善、目指すは今季初入賞
1年前のバーレーンGPで予選最下位に沈んだことにも触れ、「あの時は完全にどん底だった。だからこそ、今こうして結果を残せて本当に嬉しいし、チームがこれまでに積み重ねてきた仕事を本当に誇らしく思う」と語った。
「クルマはすごく良かった。特にフロントのグリップが印象的で、最後のアタックでは全てがうまく噛み合った。特別な瞬間だった」と振り返った。
決勝に向けては、「今日のパッケージで5番手まで行けたんだから、あとはそれを守るだけ。持てる力で全力で戦うよ」と力強く意気込みを語った。
「このクルマは極端に狭いウインドウでしか性能を発揮できないけど、今はとにかくチームとして今季初ポイントが必要なんだ。明日のレースが楽しみだよ」
2025年F1バーレーンGP予選ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間4月13日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。