トップチェッカーを受けクルマの上でポーズを取るセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース
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2023年F1アゼルバイジャン 決勝レポート:ペレス、逆転でのバクー連取!フェラーリ今季初登壇…角田裕毅は2戦連続入賞

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2023シーズンのFIA-F1世界選手権第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースが現地4月30日にバクー市街地コースで行われ、予選3番グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。角田裕毅(アルファタウリ)は2戦連続入賞を果たした。

2位はマックス・フェルスタッペン。一時は首位を走行していたものの、不運なセーフティーカー(SC)導入によって順位を落とした。ただそれでもチームメイトから2.137秒差でチェッカーを受け、レッドブルが1-2フィニッシュを飾った。

表彰台に立つ3位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、優勝セルジオ・ペレス(レッドブル)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台に立つ3位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、優勝セルジオ・ペレス(レッドブル)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

フェラーリは待望の今季初表彰台に上がった。ポールシッターのシャルル・ルクレールはトップスピード、デグラデーションの両方でレッドブルに歯が立たず、終盤に向けてアストンマーチンに迫られる展開となったものの、0.807秒差でフェルナンド・アロンソを抑えて3位を死守した。

2023年型フェラーリ「SF-23」に自信が持てないと吐露するカルロス・サインツはアロンソに追い抜きを許した上、終盤には後方から迫るルイス・ハミルトン(メルセデス)に防戦一方となったが、0.654秒差で5位フィニッシュした。7位にはランス・ストロール(アストンマーチン)が続く結果となった。

予選Q2敗退を経て11番グリッドに着いたジョージ・ラッセル(メルセデス)は3つポジションを上げて8位で得点を稼ぐと共に、後方との大きなギャップを背景にフリーストップを利用して残り2周でソフトタイヤに交換。ファステストラップで1点を上乗せした。

角田裕毅は1周目に2つポジションを落とし、更には早期にタイヤ交換に動いた事でSCによるアドバンテージを得たライバルに先行を許す不運に見舞われた。ただそれでも10位フィニッシュと、オーストラリアGPに続いて貴重な1ポイントをチームに持ち帰った。僚友ニック・デ・フリースはクラッシュによりリタイヤした。

スタート前グリッドで角田裕毅(アルファタウリ)の健闘を祈るレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

スタート前グリッドで角田裕毅(アルファタウリ)の健闘を祈るレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

レース概要

決勝は日本時間30日(日)20時にブラックアウトを迎え、1周6,003mのコースを51周する事で争われた。現地バクーは晴れ、チャンピオンシップポイントを争うレースのフォーメーションラップは気温25℃、路面45℃と、前日のスプリントよりも暑いドライコンディションで開始された。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とエステバン・オコン(アルピーヌ)は共に、サスペンションのセットアップ変更によりピットレーンからのスタートが命じられた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までのコンパウンドを投入。ピットスタートの2台と最後尾18番手のデ・フリースの3台はハードを、その他はミディアムをスタートタイヤに選んだ。

レースでは最低2種類のコンパウンドを使用する義務があり、ミディアムからハードに繋ぐ1ストッパーが主流となった。

スタート直後のメインストレートの様子、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

スタート直後のメインストレートの様子、2023年4月30日F1アゼルバイジャンGP決勝レース

注目のオープニングラップは全車がスムーズにターン1を通過。ただターン2ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が接触するなど、少し混乱があった。

週末を通して燃料及び電気系統のトラブルに見舞われ、悪い流れが続くケビン・マグヌッセン(ハース)は一気に3つポジションを上げて13番手に順位を上げたが、レースを通してこれ以上の浮上はなく、そのままの順位でレースを終えた。

対照的に1周で5つポジションを落としたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は6周という非常に早い段階でタイヤ交換義務を消化。唯一の3ストッパーで最下位フィニッシュした。チームメイトの周冠宇は残り14周でガレージにクルマを入れた。テクニカルトラブルが疑われる。

DRSの使用が許可されるや否や、フェルスタッペンは3周目のメインストレートでルクレールをオーバーテイク。前年に続くアゼルバイジャン2連覇に向けトップに躍り出た。その2周後にはペレスがターン1を前にフェラーリを交わし、レッドブルが1-2体制を築いた。

最初にピットに動いたのはアルピーヌだった。5周目、ピエール・ガスリーにボックスの指示を出し、ハードタイヤを履かせてコースに送り出した。角田裕毅は8周目にハードに履き替え15番手でコースに復帰した。

グリップ低下を訴えるフェルスタッペンに対してレッドブル陣営は11周目にピットインを指示。だが不運にも裏目に出た。

ほんの数十秒後、ウォールとの接触を経てデ・フリースがコース上に停車した。イエローフラッグを経てSCが導入されたため、ステイアウトしていたミディアムスタート勢全車がピットストップを行った。

ハードスタートのヒュルケンベルグとオコンはコースに留まりポイント圏内に浮上。終盤に向けてトップ10を走行したが、期待された再度のSCや赤旗はなく、タイヤ交換義務のための最終盤のピットストップにより入賞圏内に後退した。

レースは14周目にリスタート。フェルスタッペンはターン3でルクレールを交わして2番手に挽回し、アロンソはサインツをオーバーテイクして4番手にポジションを上げた。

角田裕毅もまた、ピアストリとの激しい攻防を経てSCにより失ったポジションを1つ取り戻し、12番手に浮上した。

誰もが1ストッパーを狙ったため、SC後はタイヤマネジメント・レースが続く展開となりコース上のアクションは激減した。そんな中、ガスリーが24周目にピットに向かい再びハードタイヤを装着。2ストッパーに切り替えたが、これに続く者は現れなかった。

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝リザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 51 1:32:42.436 25
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 51 +2.137s 18
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 51 +21.217s 15
4 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 51 +22.024s 12
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 51 +45.491s 10
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 51 +46.145s 8
7 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 51 +51.617s 6
8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 51 +74.240s 5
9 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 51 +80.376s 2
10 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 51 +83.862s 1
11 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 51 +86.501s 0
12 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 51 +88.623s 0
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 51 +89.729s 0
14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 51 +91.332s 0
15 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 51 +97.794s 0
16 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 51 +100.943s 0
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 50 +1 lap 0
18 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 50 +1 lap 0
NC 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 36 DNF 0
NC 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 9 DNF 0

コンディション

天気晴れ
気温25℃
路面温度45℃

セッション概要

グランプリ名 F1アゼルバイジャンGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 バクー市街地コース
設立 2016年
全長 6003m
コーナー数 20
周回方向 時計回り

F1アゼルバイジャンGP特集