フェルスタッペン痛恨クラッシュ、ラッセル波乱のポール。黄旗で明暗のQ3決戦 / F1オーストリアGP 2026《予選》結果と詳報

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2026年F1第8戦オーストリアGPの公式予選が現地時間6月27日(土)にレッドブル・リンクで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分06秒113を記録してポールポジションを獲得した。

シャルル・ルクレールが0.236秒差の2番手、ルイス・ハミルトンが0.295秒差の3番手に続き、フェラーリ勢がラッセルの背後を固めた。ハミルトンにとっては、最初のラップのターン3でミスを犯し、残り1回のラップに全てを懸けざるを得ない状況からの巻き返しとなった。

路面温度53度、気温33度という過酷なコンディションのなか、最終アタックでのクラッシュが結果を大きく左右する波乱のセッションとなった。

王者クラッシュでラッセル逆転ポール

Q3でクラッシュしてバリアに突っ込むマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年6月27日(土) F1オーストリアGP予選(レッドブル・リンク)copyright FORMULA 1

Q3でクラッシュしてバリアに突っ込むマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年6月27日(土) F1オーストリアGP予選(レッドブル・リンク)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、Q2で中古タイヤによる1回のアタックに懸けるハイリスクな戦略を採り、決勝に向けて新品ソフトを温存。11番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)をわずか0.040秒差で凌いでQ3に進出した。

Q3では最初のアタックで驚異的なタイムを記録し、一時は暫定ポールに立ったものの、リア側の空力喪失により最終アタックで痛恨のクラッシュ。これにより黄旗が提示され、フェルスタッペンは5番手に終わった。

一方のラッセルは、Q2のターン3でコースを飛び出すミスを犯すなど精彩を欠き、チーム代表のトト・ウォルフからドライビングに集中しろと注意を受ける場面もあったが、Q3では見事に立て直し、トップタイムをマークした。

フェルスタッペンの事故に伴うダブル・イエローフラッグ無視の可能性も指摘されたが、スチュワードは調査不要と判断した。

ラッセルは、自身が問題の区間を通過した際に振られていたのはダブルではなくシングルイエローだったとし、十分に減速したと説明。「すべてがうまく噛み合った。チーム全員の仕事を本当に誇りに思う」とポール獲得の喜びを語った。

シングルイエローの場合、ドライバーは速度を落とし、進路変更に備えなければならない。規定を遵守したと判断されるには、当該マーシャル区間で通常より早いタイミングでブレーキをかけた、または明確に減速したことが確認される必要がある。

一方でダブルイエローの場合は、大幅に速度を落とし、進路変更または停止に備えなければならない。この場合、ドライバーはそのラップで「意味のあるラップタイム」を記録してはならないと規定されている。

シングルからダブルに切り替わったのは、ラッセルがアタックを終えてインラップに入ってからだった。

黄旗で明暗、波乱のトップ10争い

フェルスタッペンのクラッシュは、後続のドライバーに大きな影響を与えた。黄旗によりラップの中止を余儀なくされたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、最終アタックを前に暫定ポールに立っていたものの、最終的に4番手にとどまった。

マクラーレン勢は、ランド・ノリスが6番手、オスカー・ピアストリが7番手で並んだ。アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が8番手で続いた。ハジャーはQ1で「不必要に低速で走行」したと判断され、セッション後に警告処分を受けた。

中団グループではレーシング・ブルズが健闘を見せた。リアム・ローソンが9番手、アーヴィッド・リンブラッドが10番手に入り、2台そろってQ3進出を果たした。

大差の最下位に沈んだアストンマーティン

キャデラックが大規模アップグレードを投入したことを背景に、アストンマーティン・ホンダは頭一つ飛び抜けて単独で最下位に取り残される形となった。

フェルナンド・アロンソはQ1トップから2.859秒遅れの21番手、ランス・ストロールは3.280秒遅れの最下位に終わった。1周のタイムが短いサーキットにおいて、このタイム差は極めて深刻なギャップと言える。

19番手となったセルジオ・ペレス(キャデラック)に対しても、アロンソは1.418秒もの差をつけられた。このギャップは、Q1におけるトップから17番手までのタイム差よりも大きい。それでもアロンソは、最後のアタックラップを終えると前向きな手応えを口にした。

「悪くないラップだった。期待とは違うけど、それほど離されたわけでもない。着実に近づいてきている」

この発言の背景には、ホンダ製パワーユニットの着実な前進があった。


決勝レースは日本時間6月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2026年F1第8戦オーストリアGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
163ジョージ・ラッセルメルセデス1:07.3981:06.9791:06.11320
216シャルル・ルクレールフェラーリ1:07.5431:07.0301:06.34915
344ルイス・ハミルトンフェラーリ1:07.2901:06.9941:06.40814
412アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1:07.0831:06.7631:06.41417
53マックス・フェルスタッペンレッドブル1:07.4071:07.1831:06.47511
61ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1:07.2591:06.8971:06.50215
781オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス1:07.4871:06.8901:06.51114
86アイザック・ハジャーレッドブル1:07.4081:07.0861:06.63218
930リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT1:07.3851:07.1361:06.95518
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT1:07.5491:07.1551:07.00718
1110ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス1:08.0381:07.22312
125ガブリエル・ボルトレートアウディ1:08.0351:07.29312
1387オリバー・ベアマンハース・フェラーリ1:08.0611:07.52312
1427ニコ・ヒュルケンベルグアウディ1:08.0661:07.61115
1531エステバン・オコンハース・フェラーリ1:08.2311:07.81715
1643フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス1:07.8941:08.17111
1755カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス1:08.2529
1823アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス1:08.5099
1911セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ1:08.9459
2077バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ1:09.0309
2114フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ1:09.9429
2218ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ1:10.3638

コンディション

天気晴れ
気温33℃
路面温度51℃

セッション概要

グランプリ名 F1オーストリアGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 レッドブル・リンク
設立 1969年
全長 4326m
コーナー数 10
周回方向 時計回り

F1オーストリアGP特集