優勝したマックス・フェルスタッペンの健闘を褒め称えるピエール・ガスリー、F1オーストリアGP決勝レース後
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ガスリー、フェルスタッペンから1周遅れも「自分の競争力には自信を持ってる」F1オーストリアGP《決勝》

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優勝を飾り、オーストリアGPの主役となったマックス・フェルスタッペンとは対照的に、チームメイトとして同じレッドブル・ホンダRB15を駆ったピエール・ガスリーは、そのフェルスタッペンに1周遅れにされ、マクラーレンより下の7位でチェッカーを受けた。

フェルスタッペンはミディアム、ガスリーはソフトでのスタートであったため、最初のスティントでのペース比較はあまり意味をなさないが、第2スティントは同じハードタイヤ。フェルスタッペンがコンスタントに1分7秒台を刻む好ペースを示した一方で、ガスリーは63周目に唯一、8秒台を記録したのみ。1周あたり1.5秒近くも遅かった。

クリスチャン・ホーナー代表は「ピエールにとっては厳しいレースだったが、何とか前進し、ライコネンを追い越すことができた。ベンチマークであるチームメートは非常に高いレベルの仕事を続けているが、時間と自信がつくにつれて、ピエールはその差を縮めるはずだ」とガスリーを擁護した。

ただその一方で「コンストラクターズチャンピオンシップの目標は打倒フェラーリだ。達成するためには両方のクルマが可能な限り多くのポイントを獲得する必要がある」として奮起を促した。

フェルスタッペンは126ポイントを獲得してランキング3位と、フェラーリ2台を上回っているが、ガスリーは43ポイントで6位。レッドブル・ホンダとフェラーリとのポイント差は59点と大きく開いている。

自分の競争力には自信を持ってる

ピエール・ガスリー決勝: 7位, グリッド: 8番手

難しいレースだったし、厳しい一日だった。第1スティントはソフトタイヤのペースが悪く、前のマシンに引っかかってしまい身動きが取れなくなってしまった。続く第2スティントでは序盤にプッシュしすぎて、ピットアウト後の2周を終えた時点でハードタイヤにダメージを負ってしまった。大きなブリスターができてしまったせいで、その後はペースが上らず、ランド(ノリス)を捕らえることは出来なかった。

マックスが上手くいったところを見ると、新しいアップグレードが上手く機能しているみたいだし、その点はポジティブだ。彼は本当に素晴らしい仕事を成し遂げたと思うし、次のシルバーストンが楽しみだよ。

僕としては自分のパフォーマンスにあまり満足できていない。もっと上手くレースをコントロール出来れば良かったんだけど、それが出来なかった。自分の競争力には自信を持ってるけど、やらなきゃならない事が残っている。自分がクルマに求めているものがまだ明確になっていないから、今後も全力で仕事に取り組まなきゃならない。

それでも、クルマが上手く機能してるのはわかったし、今後のレースに向けて正しい方向に向かって進めていると思う。マックスからより多くの事を学ばなきゃならないし、もっと成長しなきゃならない。もっと良い結果を残したい。僕にはそれができると思うから、今後も全力で取り組み続けるつもりだ。


レッドブル・リンクを70周することで争われた2019年の決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが通算6勝目を上げた。

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