ヘルメットを被るアストンマーチンのランス・ストロール、2022年3月27日F1サウジアラビアGP決勝にて
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ランス・ストロールに3グリッド降格ペナ「状況認識不足」批判するラティフィ

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F1オーストラリアGPのスチュワードはニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)との接触事故について、ランス・ストロール(アストンマーチン)に責任があるとして3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。

このクラッシュは9日(土)に行われた予選Q1の最中に発生した。チームはFP3のクラッシュを経て懸命の修復作業に取り組み、Q1残り数分というギリギリのタイミングでストロールをコースに送り出したものの再びクルマはダメージを負った。

準備ラップに取り組んでいた同郷のカナダ人ドライバー、ラティフィは後方から迫るストロールを一旦前に出した。ところがストロールが低速で目の前を走行し始めたためにターン5の右側から追い抜こうとしたところ、ストロールがイン側に寄った事で両者は接触。赤旗が振られ、残り2分1秒で時計の針が止められた。

元アローズF1ドライバー、エンリケ・ベルノルディを含む競技審判団は、両ドライバー及びチーム代表者への聴取、並びに映像証拠の検証を経て、「主たる責任」は「状況認識が不足」していたストロールにあると判断。3グリッド降格のみならず、スーパーライセンスに関わるペナルティポイント2点を科す裁定を下した。累積点は7点に達した。後5点で1レースの出場停止処分が下される。

ラティフィは事故直後、一件について「アウトラップの準備のために追い越そうとしたら、彼が突っ込んできた。彼がラップを中断したのが見えたから、僕は自分の準備ラップに取り掛かろうとしただけだ。全ては映像で明らかだし、僕としてはこれ以上何も言う事はない」とストロールを批判した。

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