ウィリアムズFW44を駆りアルバート・パーク・サーキットを走行するアレックス・アルボン、2022年4月8日F1オーストラリアGP FP1
Courtesy Of Williams

アレックス・アルボン、F1オーストラリアGP予選失格…燃料サンプル違反で

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F1オーストラリアGPのスチュワードは4月9日(土)の公式予選を終えて、ウィリアムズのアレックス・アルボンを失格処分とした。チームはFIAの要求する規定量の燃料サンプルを提供できなかった。

FIAテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーは土曜の予選を終えて、23号車FW44から燃料サンプルが採取できなかったと説明した。F1テクニカル・レギュレーションの第6条5項2の定めに従い、チームはいつ如何なる時でもマシンから1リットル以上の燃料サンプルを提出できるようにしておかなければならない。

アルボンはQ1の最終盤にチームからクルマを停めるよう指示された。車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは「(計測を終えて)ピットに近づくにつれてクルマに”問題”があることが分かったため、アレックスをインラップで停車させた」と説明した。”問題”とは燃料残量の事を指していたようだ。

FIAはアルボンの停車位置からピットまでに戻るのに必要な燃料量を0.15リットルと見積もりった。チームは1.15リットルの燃料サンプルを提出できなければならなかったものの、実際に採取されたのは0.33リットルだった。

最近では昨年のF1ハンガリーGPでアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが燃料サンプル違反となり、2位表彰台を剥奪された。また2014年のイギリスGPでは、同様の理由でパストール・マルドナド(ロータス)が予選失格処分を受けた。

アルボンは予選を16番手で通過した。ただし前戦サウジアラビアGPでのランス・ストロールとの接触による3グリッド降格ペナルティを受けるため、19番手からのスタートとなる予定であった。

そのため幸か不幸か、失うものは殆どない。アルボンは予選資格が得られなかったものの、スチュワードはチームからの要請に従い、決勝への出走を許可した。つまり失ったのは1ポジションのみという事だ。

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