カルロス・サインツ「怒っている」不運の連鎖で9番手…赤旗に加えてメカニカルトラブル
チームメイトのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した一方、もう1台のスクーデリア・フェラーリF1-75を駆ったカルロス・サインツは、肝心な場面で相次ぐ不運に見舞われ失意の9番手に終わった。
サインツはQ1で4番手、Q2で2番手タイムを刻み最終Q3へと駒を進めたが、ポール争いに向けた1回目のラップは同郷の先輩、フェルナンド・アロンソのクラッシュにより赤旗が振られたために中断を強いられ、残された1回のランではトラブルによってコースインが遅れてしまい、万全の準備を整える事ができずミスを喫した。
予選を終えたサインツは「スターターに問題があったんだ。クルマがスタートしないから、予定より3分遅れで出ていく事になった」と説明した。
「タイヤの準備はできず熱は入らないし、すべてが急かされる中、凍ったタイヤでラップを走らなきゃならなかった。あれは酷いラップだった」
「Q3では全てが悪い方に転がってしまった。予選を通してポールポジションを懸けて戦ってきたと言うのに」
チーム代表のマッティア・ビノットの言葉が慰めになるはずもないが、サインツは明日のレースに集中しようとしている。
「僕が怒っていることは彼(ビノット)も分かってる。スターターにこんな問題が出るなんてあってはならないことだからね。まさに災難だった」
「たとえ誰に喜べって言われたとしても僕は全然喜べない。でも明日はまた別の日だから、カムバックできるように頑張るつもりだ」
ポールポジションはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手はマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスが続き、レッドブル・レーシング勢がルクレール包囲網を築いた。
2022年 F1オーストラリアグランプリ決勝レースは、日本時間4月10日(日)14時にスタート。1周5,279mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。