
元駐英米大使がアストンマーティンF1出資、副会長に就任
アストンマーティン・ホンダは、F1第12戦オランダGPの開幕を翌日に控えた2026年8月20日(木)、元駐英米大使のロバート・ウッド・ジョンソン氏に少数株式を売却したと発表した。これに伴い、ジョンソン氏は取締役会の副会長に即日就任した。
ジョンソン氏は主に米国における商業面での成長を支援する一方、日常的な経営には携わらない。エグゼクティブ・チェアマン兼支配株主のローレンス・ストロールが、引き続き会社の経営と支配権を握る。
米国市場での成長を狙う新たな少数株主
チームがジョンソン氏に期待するのは、主として商業面での成長だ。特に米国市場を重点地域とし、同氏がスポーツビジネスへの投資を通じて築いた経験や人的ネットワークを生かす。
ジョンソン氏はNFLとイングランド・プレミアリーグにビジネス上のネットワークを持つ。アストンマーティン側は、こうしたスポーツ界との接点によって、世界のスポーツ市場を横断した商業的な相乗効果や協業機会が生まれると説明した。
F1がとりわけ米国で成長を続ける中で行われた今回の出資について、チームは現在のアストンマーティンに対する強い関心と勢いを示すものと位置づけている。
ジョンソン氏とストロールが語る提携の狙い
ジョンソン氏はチームへの参画の理由を次のように説明した。
「駐英米大使を務めていた間に、アストンマーティンの豊かな歴史、そしてローレンス・ストロールの戦略的なビジョンと起業家精神に深い敬意を抱くようになった。彼とパートナーを組み、スポーツの最高峰で戦える組織を作るという目標のもと、チームのさらなる発展に貢献できることを楽しみにしている。我々は米国のファン層を拡大し、さらに多くのファンにF1の興奮を知ってもらうという目標も共有している」
ストロールは、新たな少数株主を迎えたことについて次のように述べた。
「ウッディをアストンマーティン・ファミリーに迎えられることを大変うれしく思う。彼の経験、情熱、そして投資は、我々が競争力向上に向けた次の段階に入る中で、その立場をさらに強固なものにする。ブランドに対する深い理解に加え、イノベーションと商業機会への強い意欲を持つ彼は、将来を見据える我々にとって理想的なパートナーだ」
ジョンソン氏は、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの創業家出身の実業家で、2000年にNFLのニューヨーク・ジェッツを買収してオーナーを務めているほか、昨年には英プレミアリーグのクリスタル・パレスにも出資している。2017年から2021年にかけては駐英米国大使を務めた経歴を持つ。
今回の発表では、ジョンソン氏が取得した具体的な持分比率や出資額は明らかにされていない。