ガスリー、A522初走行を経て「感動的なマシンと言わざるを得ない」力量を確信したパーメイン / アルピーヌ F1アブダビテスト摘記
ピエール・ガスリーはアカデミー所属のジャック・ドゥーハンと共にヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1ポストシーズンテストに参加し、コンストラクターズ選手権4位に輝いたアルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のステアリングを初めて握った。
レンタルという形で一時的にアルファタウリを離れ、来季所属先のアルピーヌに合流したガスリーはこの日、130周を走り込み、フェラーリを除く中での最上位となる4番手タイムを刻んだ。ドゥーハンは111周を走破して11番手タイムをマークした。
アルピーヌでの初走行を終えたガスリーは「まずは僕を温かく歓迎してくれたチームのみんなに感謝したい。キャリアにおける次の旅を歩んでいくための準備は整った」と語った。
9時間に渡る走行を通してガスリーは、アルピーヌがコンストラクター4位を獲得するに至った理由を直感したようだ。
「今日はA522を初めてドライブした。ファンタスティックな気分だった。感動的なクルマだと言わざるを得ないね」とガスリーは続けた。
「今日の目標は新しい環境に慣れること、エンジニアと共に密接に仕事に取り組むこと、そしてクルマについて学び、その特性を理解することだった」
「計画通り、大量に周回数を稼いでチームに完全に溶け込むことができた。すでにかなり興奮気味だよ」
「この後はテストの報告のためにヴィリーとエンストンを訪ね、それから2023年シーズンに向けてエステバンと共に目標に向かって取り組んでいく。楽しみだ」
Pierre's first day 💙#Alpine pic.twitter.com/UNSBYefcYG
— BWT Alpine F1 Team (@AlpineF1Team) November 22, 2022
ドゥーハンにとってはアブダビGPで行われた4日前のFP1に続く走行となった。
「今日もF1マシンで良い経験を積むことができた。この機会を与えてくれたアルピーヌに心から感謝してる」とドゥーハン。
「慌ただしい一日だった。かなりの周回を走り込んで、色々な新しいことを学んだ。その進歩にはかなり満足してる」
「先週末のフリー走行は僅か1時間だった。1日を通してクルマに乗れるというのは、プレッシャーの少ない環境で多くをこなせるという意味で本当に有益だった」
「素晴らしいシーズンを過ごせてアルピーヌに感謝しているし、来シーズンもハードワークが続くと思うとワクワクする」
「オフシーズンを迎える前に、アブダビで3日間に渡って行われるF2でのテストに取り組むつもりだ」
初めて共にコース上での仕事に取り組んだことで、スポーティング・ディレクターを務めるアラン・パーメインはガスリーがグリッド最高水準のドライバーである事を確信したという。
「初めてピエールを我々のクルマに乗せることができた。素晴らしい。彼が2023年に向けて全力で取り組んでいくためには素早くスピードに乗って走ることが重要だった」
「来シーズンのプレシーズンテストは兎に角、3日間と短い。そのため今日のテストは新しいドライバーにとって、チェックリストの中で些細ながらも重要なタスクをこなすという点で特に意味があった」
「ピエールの今日の仕事は、クルマと我々のシステムに慣れることと、ピレリの2023年用タイヤについて理解を深めることが中心だった」
「ピエールがトップレベルのドライバーだということを確信した。今日はチームに溶け込むために本当に良い仕事をしてくれた」
「ガレージの反対側ではジャックがヤングドライバーテストに取り組んだ。先週金曜日のFP1同様、F1マシンでの学習と進歩を続けた。完璧だった」
「オフシーズンを前にトラックサイドチームは一旦、ヴィリーとエンストンに戻る事になる。素晴らしいシーズンを過ごせた事を彼らに感謝したい」
2022年F1ポストシーズン・アブダビテストは11月22日(火)に9時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで行われた。カルロス・サインツがトップタイムを刻み、フェラーリがタイムシートの1~3位を独占した。