アブダビテスト2日目のロバート・クビサ
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F1アブダビテスト《2日目》順位結果:クビサ7番手でウィリアムズ最速タイム、ストロール上回る

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11月29日(水)に行われたアブダビタイヤテストの2日目、トップタイムはフェラーリのセバスチャン・ベッテルで1分37秒551、初日に同僚キミ・ライコネンが記録した最速タイムを0.217秒上回り、118周を走破した。

来季ウイリアムズでのF1復帰が噂されるロバート・クビサは、午後2時間の走行を担当し、総合7番手の1分39秒465をマークした。クビサは、レギュラードライバーのランス・ストロールが初日に記録したベストタイムを0.115秒上回り、2日間のテストでのウイリアムズ最速タイムを記録した。今回のアブダビテストは、クビサが2018年にフルタイムでF1に復帰できるかどうかの最終チェックと見なされている。

クビサと共にウイリアムズからアブダビテストに参加したセルゲイ・シロトキンは、ソフトタイヤで1分39秒947を記録した。ラップタイムだけを見ればコンマ5秒近い差が開いたように見えるが、両者が履いたのは別のコンパウンド、昨日同じソフトタイヤを履いたクビサを1.2秒上回るタイムであった。

2番手タイムは先週のアブダビGPでポール・トゥ・ウインを果たしたメルセデスのバルテリ・ボッタス、1分38秒490を記録した。最速ベッテルからは0.939秒離されたが、現時点ではテスト内容は明らかにされておらず、燃料搭載量が多かった可能性がある。3番手はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ベッテルから遅れること1秒185の1分38秒736のタイムを出し132周を走行した。トップ3台はいずれも100周を超える周回数をこなした。

4、5番手はフォース・インディア勢。レギュラードライバーのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンがトップ3に続いた。2017年シーズンを通じてチームメイト大接近戦を繰り広げた両者は、グランプリウィークが終わった後も僅差のタイムで張り合った。2人はそれぞれ午前と午後に別れてテストを担当した。

マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、昨日のフェルナンド・アロンソの後を追うかのように同じ19コーナーでクラッシュし午前中のセッションを中断させた。チームの懸命の修復によって最終的には105周を走り込み8番手で終えた。ブラジルGP後のタイヤテストの振替で参加しているランド・ノリスは、118周を走行し12番手で終えた。

今日最も走り込んだのは、ザウバーのマシンに乗ったF2チャンピオンのシャルル・ルクレール、149周を走破した。午後のセッション中、フェラーリと同じくFCA傘下のアルファ・ロメオが来季ザウバーのメインスポンサーとなる事を発表。フェラーリとザウバーは更に密接な関係を持つ。ルクレールはスクーデリアの育成ドライバーであり、来季ザウバーでのデビューが確実視されている。


F1サーカスはオフシーズンの冬休みに突入。2017年マシンでの走行は今日が最後となる。各チームは、Twitterを通じて一時の別れを述べた。

来年また会いましょう、とフォース・インディア。

2017年の走行は全て完了!トラックからの別れを告げるザウバー。

今日でマクラーレン・ホンダのプロジェクトは終了。

順位タイムと周回数

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:37:551 118
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:38:490 0.939 141
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1:38:736 1.185 132
4 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1:38:818 1.267 52
5 エステバン・オコン フォース・インディア 1:39:148 1.597 72
6 カルロス・サインツ ルノー 1:39.444 1.893 109
7 ロバート・クビサ ウイリアムズ 1:39:485 1.934 28
8 ストフェル・バンドーン マクラーレン 1:39:782 2.231 105
9 ケビン・マグヌッセン ハース 1:39:810 2.259 124
10 セルゲイ・シロトキン ウイリアムズ 1:39:947 2.396 86
11 シャルル・ルクレール ザウバー 1:40:666 3.115 149
12 ランド・ノリス マクラーレン 1:41:714 4.163 118
13 ブレンドン・ハートレー トロ・ロッソ 1:43:345 5.794 61
14 ピエール・ガスリー トロ・ロッソ 1:44:827 7.276 63