F1アブダビテスト《1日目》順位結果:注目のクビサが100周を走破、アロンソはクラッシュ
11月28日(火)に行われたアブダビタイヤテストの初日は、フェラーリのキミ・ライコネンが1分37秒768のトップタイムをマークした。同じヤス・マリーナ・サーキットで開催された先日の最終アブダビGPの予選最速タイムを1.537秒下回ったが、これは夕刻の時間帯のタイムであり、今日のテストは陽が射す日中に行われている。
テストの目的は、2018年のピレリタイヤのデータ収集と評価とされるが、目玉は何と言っても来季ウイリアムズでのF1復帰が噂されるロバート・クビサだ。午前中のみの限られた時間ではあったものの、クビサはFW40で100周を走り込み8番手タイムで初日を終えた。これはアブダビGP決勝55周の約2倍の周回数に相当する。クビサに代わり午後の走行を担当したランス・ストロールは5番手タイムも、周回数は29周に留まった。
2番手タイムはレッドブルのダニエル・リカルド、セッション終了直前にライコネンに次ぐ1分38秒066をマークし、109周を走破した。明日はチームメイトのマックス・フェルスタッペンにバトンを渡す。3番手は今年のワールドチャンピオンを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトン、圧巻の136周を走破したが、ハースのロマン・グロージャンが初日最多となる137周を走り込み4番手タイムを記録した。
マクラーレンは2台体制でのテスト参加が許可された。これは、セキュリティ上の理由で中止となったブラジルGP後に予定されていたタイヤテストの振替である。その内の1台を担当したフェルナンド・アロンソは、午前中に19コーナーでタイヤバリアに突っ込みクラッシュ、赤旗中断の原因を作った。マクラーレン・ホンダMCL32での最後の走行はほろ苦い思い出となったが、最終的には115周を走り込み6番手タイムで終えた。開発ドライバーのオリバー・ターベイは105周を走行、チームとして計220周を走った。
明日29日(水)にも再びロバート・クビサが登場、セルゲイ・シロトキンと共にウイリアムズのテストを担当する。マクラーレンは、来季リザーブドライバーを務める18歳のランド・ノリスと、レギュラードライバーのストフェル・バンドーン。メルセデスはバルテリ・ボッタス、フェラーリはセバスチャン・ベッテルが、そしてザウバーには2017年圧倒的な速さでF2チャンピオンを獲得したシャルル・ルクレールが登場する。
アブダビテストの詳細については、F1アブダビテスト日程と担当ドライバーを参照されたい。
順位タイムと周回数
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ライコネン | フェラーリ | 1:37:768 | – | 99 |
2 | リカルド | レッドブル | 1:38:066 | 0.298 | 109 |
3 | ハミルトン | メルセデス | 1:38:551 | 0.783 | 136 |
4 | グロージャン | ハース | 1:39:270 | 1.502 | 137 |
5 | ストロール | ウィリアムズ | 1:39:580 | 1.812 | 29 |
6 | アロンソ | マクラーレン | 1:39.762 | 1.994 | 115 |
7 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:39:803 | 2.035 | 85 |
8 | マゼピン | フォース・インディア | 1:39:959 | 2.191 | 90 |
9 | クビサ | ウイリアムズ | 1:41:296 | 3.528 | 100 |
10 | ゲラエル | トロ・ロッソ | 1:41:428 | 3.660 | 117 |
11 | エリクソン | ザウバー | 1:41:681 | 3.913 | 97 |
12 | ターベイ | マクラーレン | 1:41:914 | 4.146 | 105 |